希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

会社が自分の世界のすべてだと思い込むことは危険であるという件

僕たちは生まれてからずっと自分が置かれた環境に適応することを求められる。 幼稚園や保育所、学校でもそれぞれルールがあり、先生や他の生徒との関係を築かなければならない。働き始めてからは尚更に会社等の組織に「適応」しなければならない。 一部の人…

社会保障制度によって困っている人たちがみな救われるわけではないという件〈再掲〉

僕は自民党政権が推し進める社会保障費の削減には大反対である。 セーフティネットを拡充せずに新自由主義的な政策を採ると格差の拡大化・固定化が進み社会が不安定化する。 しかし、社会保障は人々の「心」や「意欲」の問題を解決はできない。 初出 2016/10…

どこの会社で働いても、転職を繰り返してもそんなに変わらないという件

しばらくの期間ある会社に勤めていると、他の会社の方が良いのではないかという思いにとりつかれる。ブラック企業ではないまともな会社に勤めていても、自社のアラが見えるようになってくる。あるいはこの会社では自分は評価されていない、自分の能力が発揮…

グローバル人材なんてバカでかい会社にとって使い勝手の良い労働者に過ぎないという件

僕の出身大学はやたらと「グローバル」を売りにしている。僕が在学中もその傾向があったのだが、昨今は度が過ぎているように思えてならない。私立大学は何らかの売りがなければ生き残れないと言われている。グローバルを売りにするのは最適な戦略なのか、僕…

無理して「我慢」なんてすることはないという件

僕たちは幼少時から我慢することを我慢の大切さを教え込まれる。 我慢ができない子どもは忍耐力に欠ける子として問題児扱いされる。我慢ができずに自己主張する子どもは協調性に欠ける子としてこれもまた問題児とされてしまう。 学校教育では教師の言うこと…

「シフトダウン」した働き方で新たな生き方が見えてくるという件〈再掲〉

僕たちは自分の生活を成り立たせるために働いている。 衣食住に必要な程度の稼ぎとプラスして自分の趣味に使えるほどの稼ぎがあれば十分なはずである。必要以上の消費欲に囚われているのではないか。刷り込まれた欲望を満たすための消費のために死ぬほど働く…

自立とは誰かに「助けて」と言えることであるという件

僕たちは常に他者から世間から「自立」することを強いられる。 一般的には生活費を自分で稼ぎ、誰からも援助を受けずに自力のみで生活を成り立たせている状況にあることを自立とみなされる。 世間では自立できていないと目される人たちを「ごくつぶし」だの…

内申書は長時間労働やサービス残業等の労働環境劣化の源である件

僕は公立中学校に通っていて府立高校に進学したのだけれども、そのときに内申点の比重が大きかったことを覚えている。僕とそんなに成績が変わらないのに、内申が悪くて1ランク下の高校に進んだ友人がいた。 昨今の内申書は授業態度や意欲を殊更重視する傾向…

母とあるいはその世代との価値観の違いを痛感しているという件

僕の母は太平洋戦争中に瀬戸内の離島で生まれた。母の両親、つまり僕の母方の祖父母は祖父が神主をしながらみかん栽培をし、祖母は主にみかん栽培をする兼業農家であった。 母と僕とに世代間ギャップがあるのは当たり前の話である。戦中派と新人類世代(バブ…

仕事を最優先することが当然のことなのか、という件〈再掲〉

僕は「仕事だから」と言って友人との約束をキャンセルしたりデートをキャンセルすることが当然という風潮が嫌いだった。 私生活は仕事と同等のものである。 仕事に最上の価値があり、そういう考え方が当たり前だとされる社会は僕にとっては生きづらい。 初出…

「働かざる者、食うべからず」は残酷な言葉であるという件

ニートやひきこもり、ホームレス等の人たちに対して「働かざる者、食うべからず」という言葉を持ち出して非難する人たちが未だにたくさんいる。非難するだけならまだましな方で、支援策など無用だとかひどい場合には野垂れ死にしてもやむを得ないという極論…

もう少しだけ「学歴」の話をしようと思う件(高校編)

僕は学歴至上主義者ではないが、やはり学歴に関してはこだわりがある。 仕事を得る際には「選別」を受けざるを得ないけれども、その基準として学歴を用いるのは悪いことではない。家柄や生まれ、あるいは階級などを基準とする社会よりはよっぽどましであると…

遅刻に殊更厳しく、時間厳守ばかりが問われる社会は息苦しい、という件

社会人としての最低限のマナーとして時間厳守がある。時間にルーズな人はなかなか信用されないようになっている。 会社や役所に勤めるようになると、あるいはアルバイトやパートでも、始業時間までに必ず出勤しなければならない。酷い職場では始業時間の30分…

働きたくないと思うのはある意味まともであるという件〈再掲〉

僕は雇われて働くことを忌避している。 典型的な怠け者のダメ人間である。 このブログはそのような自分を正当化するために書いているのかもしれない。 初出 2016/10/4 僕はこのブログでたびたび働きたくないと公言している。「仕事」をすることは嫌いではな…

中間管理職なんて本当に必要なの、という件

僕の職業生活の大半はフリーランスか非正規雇用である。 正社員のサラリーマンとして働いた期間は長くはない。 そのサラリーマン時代にはロクな上司に当たらなかった。信頼に足ると感じた上司・管理職は2,3人程度で他は仕事以外では絶対に付き合いたくないと…

「人権」はイデオロギーのひとつに過ぎないけれどもやっぱり大切なものという件

「人権」という概念はひとつのイデオロギーに過ぎない。普遍的な絶対的な真理ではない。人権思想を金科玉条とすると、「人権教」という宗教となり、人々はその教義に盲従するようになる。これはとても危険なことである。 僕は何も人権思想を否定しているわけ…

真っ当な生き方をしなくても、楽しく生きていけるという件

世間で言うところの「真っ当な生き方」をしていれば大過なく人生を送ることができる。 世間との軋轢も避けることが出来るし、社会的信用もそこそこついてくる。 ある組織に帰属して「安定」した地位と待遇を受けていれば安泰だとかつては考えられていた。こ…

僕はひきこもり体質である件〈再掲〉

僕は出不精であり面倒くさがりである。 だから意識しないとひきこもり的な生活になってしまう。 僕の場合の「ひきこもり」は病的なものではなく体質的なものである。 初出 2016/9/29 僕は短期間ではあるが何度かひきこもり生活を送ったことがある。その原因…

なぜ生活保護の現場がうまく回らないのかという件

生活保護行政の第一線に立つケースワーカーの仕事はハードである。 僕がある政令指定都市の職員をしていたとき、同期生である何人かはケースワーカーの仕事に就いていて、その仕事の精神的負荷がいかに高いかを見聞きした。 僕はある区役所の国民健康保険を…

組織のトップは必ずしも「できる人」を取り立てないという件

僕は常々疑問に感じていたことがある。 それは会社の社長が独裁体制を敷き、そのことによって経営が左前になっているときに幹部は何をしていたのだろうと。確かに独裁的な経営者に異を唱えるとクビを切られることもある。左遷されることもある。しかし、筋の…

「勉強ができる」ことは才能のひとつであるという件

僕は今でこそ勤労意欲の低いダメ人間であるけれども、小中学校のときは勉強がよくできる優等生だった。 でも、こんな過去の栄光なんて何の足しにもならない。仮に僕が昔は凄かったんだぞ、とか言って自慢すればただの「イタイ人」である。 勉強ができて、世…

定時で退社するのは当たり前だという件〈再掲〉

僕はサラリーマン時代喜んで残業する同僚たちが理解できなかった。 そんなに職場に居残って何が楽しいのだろうと思っていた。 長時間労働によるメリットなんて皆無である。 定時退社が当たり前でないこの社会はどこか狂っている。 初出 2016/9/15 この社会は…

社会的弱者に対するバッシングほど卑劣な行為はないという件

社会的に弱い立場に置かれた人たちに対しては配慮が必要であり、また人に値する生活を保障することは自明のことである。 貧困は自己責任という考え方は前時代の遺物である。 社会構造のひずみによって多くの弱者が生み出され、そのひずみを少しずつでも失く…

他者の自由を奪うことは快楽につながるという件

僕は自由に生きること、自由であり続けることを大切にしている。完全なる自由など幻想にすぎないと分かってはいるけれども、限定はされていても自由であり続けたいのである。 人は人が大切にしているものを奪うことに快感を覚える、という側面がある。倫理的…

ある人たちのことを「非国民」とレッテル貼りをすることの危険性、という件

戦時中、国家の意に沿わない言動をする人たちを「非国民」呼ばわりして攻撃の対象としていた。たちが悪いのは人を非国民として詰っていたのは一般大衆だったことだ。当時の「常識」に外れる人たちはすべて非国民だったのである。 この「非国民」という言葉は…

サラリーマンという働き方が「まとも」だという考え方を捨てようという件〈再掲〉

会社に雇われるという働き方が多数派となったのは高度経済成長期以降であって、歴史は浅い。 サラリーマン、正社員として働くのがまともだと、勝手に僕たちは思い込んでいるだけなのである。 初出 2016/9/13 会社や役所という組織に雇われて働く人たちが大多…

「家族団らん」が当たり前だと思っていた件

僕は高校を卒業するまで両親と暮らしていた。 数年前に父の死をきっかけとして実家に戻るまで20年以上ひとり暮らしを続けていたことになる。 両親とともに暮らしていた頃の記憶はかなり薄れてきているのだけれども、家族団らんの雰囲気は未だに覚えている。 …

会社になんか行きたくない、そう思っているあなたはまともだよ、という件

以前のエントリーでもふれたが、会社に行きたくないと思うことは誰にでもあることだ。 職場の人間関係が良好でない、上司がバカである、仕事自体がつまらない等々理由は様々である。 僕は常に会社に行きたくない病に罹っている。仕事がつまらなくなくても、…

「適職」や「天職」なんて幻想だという件

「この広い世界のどこかに自分にぴったりと合った仕事がある」と僕たちは考えがちである。 自分にマッチした仕事を追い求めて転職を繰り返したり、「自分探し」をしたりする。 どうせ仕事をするならば、自分が好きなこと、自分に合った仕事をしたいと思うの…

労働の義務についてあれこれ考えてみる件

「国民は勤労の権利を有し、義務を負う」と日本国憲法に規定されている。一般的には労働の「権利」についての言説が多くて、労働の「義務」についてはなおざりにされがちである。 このブログのメインテーマのひとつは「労働の本質」について考えることである…

社畜から脱するための第一歩は有給休暇をためらいなく取ることだという件〈再掲〉

僕が勤め人だった頃、「休まない自慢」をする人たちが多かった。 この不思議な生態を僕は全く理解できなかった。 休まないのはその人の勝手だが、その価値観を僕に押し付けるな、といつも思っていた。 初出 2016/9/6 僕が働きだした頃はバブルのイケイケ時代…

「先のことは分からない」という事実を僕たちは看過しているのではないかという件

未来に起こることなんて誰にも分からない。 マクロな視点からの未来予測が困難であること、ミクロな視点からの自分がどうなっているかなんて分からないこと、いずれも同じことである。 「先のことなんて分からないよ」といった類の言葉を発すると大抵の人は…

「労働」は依存性の高い麻薬であるという件

労働(特に雇われて働く)の本質は、労働者が自分の時間とスキルを会社に提供し、その対価として賃金を得るものだ。労働契約に基づいた契約関係に過ぎない。会社の利益追求のための道具・駒に過ぎない。労働者は常に搾取され、再生産に要する費用として賃金…

「自己責任」を突き詰めると超人的な人しか生き残れなくなるという件

一昔前は世に自己責任論が跋扈していた。 今は幾分和らいではいるが、それでもなお何かのきっかけで自己責任論が噴出する状況にある。特に「貧困」をめぐるメディアの報道がなされるとどこかしこからともなく貧困は自己責任である、生活保護受給者は甘えてい…

サラリーマンである限り収入を大幅に増やすことはできないという件

サラリーマン、つまり労働者を続けている限りは収入は大幅には増えない。 労働者が受け取る賃金には天井がある。たとえ勤めている会社が業績をアップさせても殆ど給料は上がらない仕組みとなっている。そうでなければ資本主義システムは成立しないのである。…

介護職、聖なる職ではなく賤なる職でもない件〈再掲〉

現在でもそうだが、近い将来に介護職員の不足が懸念されている。 求人サイトでは介護職の募集であふれている。 なにゆえにこれほど不人気職種なのか。 待遇の悪さ以外に根源的な理由があるのかもしれない。 初出 2016/8/30 僕は以前このブログで介護や福祉の…

「美しさ」に覆われた社会は本当に生きやすいのか、という件

ここ数年、この国がいかに美しいか、いかに優れているかを強調しているテレビ番組や著書が目に付く。 自国の美点を誇ることを取り立てて論うつもりはない。 僕は愛国者であるから、自国が美しく誇れるものならばそれに越したことはない。 ただ、少々気がかり…

「面倒なことはヨソでやってくれ」というメンタリティはどうなのかという件

僕たちの経済的な自由は公共の利益に反しないかぎり保障されている。日本国憲法にも規定されている。 資本主義体制下では私的財産権が最大限に保障されてもいる。 自分の持つ不動産や動産は他者によって不当に簒奪されない。今では当たり前のことだけれども…

「素直」さを殊更に持ち上げることには裏がある、という件

人が成長するために最も大切なことは素直であることだとよく言われている。大抵の自己啓発物では素直に人の話を聞くことを薦めている。 僕のような天邪鬼ですぐに人の言うことを信用しないような人間は成長しないらしい。 素直さが大切だ、ということは確か…

住宅政策は社会保障制度の根幹である件〈再掲〉

この国の住宅政策はとても貧弱である。 持ち家政策という名をもって一部の業界を潤し政官民が癒着している構造となっている。 住宅政策がまともに実行されれば、生活困窮者の問題のかなりの部分は解決できる。 初出 2016/8/23 衣食住の中でも「住」の確保が…

働く環境を良くするためにはひとりひとりが現実と向き合うしかないという件

この国で働く人たちの多くは労働環境が劣悪な状況にあることに苦しんでいる。 長時間労働、サービス残業、誤った成果主義、リストラ圧力が常にかかっている等々である。 新自由主義やグローバリズムはごく一部の経営者層・富裕層を富ませるだけで、労働者の…

競争原理を徹底すると荒廃するものがあるという件

僕は基本的には競争を是とする考えを持っている。競争がなければ人は成長しないし、社会も停滞すると思っている。人は平等であるべきだが、何でもかんでも平等なわけがない。競争によって生じる差別はある程度は甘受しなければならない。現実は様々な基準に…

人は欲望を完全に捨て去ることはできないという件

資本主義体制は人の欲望を肯定しその欲望を充足させるために拡大再生産を続ける、という前提の下で成り立っている。 すべての人が(あるいは大多数の人が)商品やサービスを求めなくなると資本主義社会は瓦解する。 今の体制は人の本性に根差したものだとい…

「完全」や「健康」ばかりを求められる社会はおかしいという件〈再掲〉

人は必ず病を得て老いて死を迎える。 昨今の風潮はこの当たり前のことに目を塞ぎ、「完璧」で「健康」で「若さ」を至上の価値としている。 これらは底の浅いしかも危険性を伴うイデオロギーである。 初出 2016/8/9 僕たちは不完全な存在である。 だからこそ…

「正義」なんて胡散臭いものだという件

僕たちはついつい「正義」を前面に立てて自分の考えを押し通そうとする。自分の「正義」が絶対的に正しいものと疑いもせず、他者を抑圧しようとする態度がいかに傲慢で反知性的なものか思いも至らずに。 小田原市の生活保護の不正受給抑止目的のジャンパー着…

社員から収奪し、社員を酷使して儲けているだけなのに名経営者ヅラする奴らが気にくわない件

資本主義体制下においてそれぞれの会社は利益の極大化がその存在意義である。利益を出せばさらに投資して会社の規模を大きくする。その繰り返しである。 会社がどれほど利益を出しても労働者への恩恵は雀の涙ほどのものである。利益の大部分は株主への配当と…

ゆるく生きて、ゆるく働いて、これのどこがいけないのかという件

一旦会社や組織に属すると、自分の私生活を差し置いても会社に尽くすという働き方が「善」とされてきた。今もこの考え方は随所に生きている。 仕事を最優先する生き方が真っ当であり、普通であるとの考え方も未だにこの社会に根付いている。 僕もかつては仕…

この社会では「自己肯定感」が徐々に奪われていくという件〈再掲〉

自分はこの世に存在していてもいい、生きるに値する人間だという自己肯定感を持ち続けることはとても大切なことである。 しかし、僕たちは様々な「選別」にさらされ、自己肯定感が削られていく。人としての存在が否定されるほど悲しく残酷なことはない。 初…

「楽しさ」を感じられない労働は「苦役」であるという件

一般的にこの国の人たちは勤勉だとみられている。また勤勉が美徳だという価値観・労働観が浸透している。 多くの会社や経営者は「働く喜び」「働けることへの感謝」などを繰り返し説いて労働者を酷使している。 欧米では労働は苦役である、とされていたとい…

仕事だけの人生なんて本当にクソつまらないという件

人は生活を成り立たせるためには何らかの形で働かなければならない、というのは自明のことである。 自分の(あるいは家族の)食い扶持の分だけ稼げばあとは何をやっても自由だというわけである。 ところがそんな「ゆるい」働き方や生き方が世間一般で認めら…