希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

社会について考えてみる

自立とは誰かに「助けて」と言えることであるという件〈再掲〉

今は自己決定・自己責任において「個人」が自立して生きるべきだとされている。 自立した個人がデフォルトという社会が生きやすいものなのかは分からない。 助け合いや相互扶助が軽んじられる社会は人に冷たいものとなるのは確かである。 初出 2017/4/13 僕…

物事を結果論で語ることの愚、という件

僕は何事も結果論で語る人たちを信用していないし嫌いである。 ある結果に至るプロセスを分析し検討することは必要である。そのことによって次につながることもある。 しかしながら、そのプロセスの分析・検討と結果論とは似て非なるものである。 結果論を嬉…

僕が学歴エリートでなくなったことのメリット、という件

僕は大卒だけど学歴エリートではない。 東大や京大といった伝統があり超難関大学の出身ではない。 僕はこれでも高校時代は京大や阪大を目指し、学歴エリートの末席に連なろうとしていた。生き方の選択肢が少なく、偏った価値観を有していたため、学歴エリー…

「働かざる者、食うべからず」は残酷な言葉であるという件〈再掲〉

人は働いてこそ一人前だという概念が当たり前のものとなっている。 この当たり前とされている考えに疑問を抱かなければ思考停止に陥ってしまう。 世の中には働けない人が沢山いる。働けない人は一人前ではない、という切捨ての論理が蔓延る社会は不健全な社…

僕が公務員を辞めた最大の理由は「安定」と「先々の保障」があると思ったからという件

「公務員を辞めたネタ」は何度もこのブログで書いていて、「いつまで言うとんねん」といった感じではあるけれども、ちょっとだけ好評なので図に乗ってまた書くことにする。 僕が公務員を辞めた理由は幾つかあって、それらが折り重なり合った結果「ええいっ、…

社会的弱者に対するバッシングほど卑劣な行為はないという件〈再掲〉

「強きを助け、弱きを挫く」 今のこの社会を覆う風潮である。 社会の、構成員たる人たちの劣化である。 弱き人たちをバッシングして嬉々としている人たちが多くいる、ということに暗澹たる気持ちになる。 初出 2017/3/16 社会的に弱い立場に置かれた人たちに…

弱い者いじめが蔓延するこの社会のどこに明るい未来を見出せばよいのかという件

学校でのいじめによる自殺事件が後を絶たない。 会社でのパワハラ、いじめも同様である。 この世は「強きを助け、弱きを挫く」というメンタリティを持った人たちばかりなのかと暗澹とした気持ちになることがある。 ただ、弱い者いじめが起きる原因を個々人の…

資本主義体制は「弱者」を次々と生み出すことによって成り立っているという件

資本主義体制下では持たざる者と持てる者との格差は拡大する。弱肉強食、優勝劣敗が資本主義に内在しているためである。 ただ、格差を放置していると社会不安を招く。かつては社会主義・共産主義革命が起こる可能性があった。現行の体制が崩壊しては元も子も…

ニートやひきこもりをこの社会からなくしてしまえ、という考え方は間違っているという件

ニートや引きこもりの人たちの存在が「問題化」してから久しい。 数年前から政府もその重い腰をあげて対策に取り組んでいる。ニートや引きこもりの人たちに対して自立を促す民間施設も数多く設立されている。 しかし、有効な改善策が打たれたかというと疑問…

最近テレビがつまらなくなってきたと感じるのはなぜだろう、という件

テレビが面白くなくなってきたと感じている。あくまで個人的な感覚であり、本当にテレビ番組自体が劣化しているのか僕の趣味嗜好が変わったためのものなのかそれは分からない。 まあ、そんなことを言っていては話が進まないので、ここはテレビがつまらなくな…

何でもかんでも「教育が悪い」と言っていればいいわけではないという件

教育に関する話題となると多くの人は熱くなり持論を語りたがる。 受験競争、偏差値偏重主義、エリート教育の是非、学力低下等々手を変え品を変え様々なトピックが登場し、そのたびに自称教育評論家があちらこちらから湧き出てくる。 多くの人たちは過剰に教…

「自己責任」を突き詰めると超人的な人しか生き残れなくなるという件〈再掲〉

自己責任とは便利な言葉である。何らかの問題を抱えた人に対して「自己責任」だと言っておけば済むからである。とても冷たい言葉である。 人はすべての行動に対して自己責任を取れるほど強いものなのだろうか。 初出 2017/2/28 一昔前は世に自己責任論が跋扈…

会社に従順なサラリーマンを生み出すために大学は存在しているのか、という件

大学が「就職予備校」化していると論じられて久しい。 昨今の就活の狂騒ぶりを見ているとそうなのだと納得する。大学生活の思い出は就活だ、という著書もあったが、そのことに悲哀を感じてしまう僕は世間とズレているのだろうか。 確かに就職は人生において…

働く環境を良くするためにはひとりひとりが現実と向き合うしかないという件〈再掲〉

劣悪な労働環境の職場が多いことは多くの人たちに知られている。 そんな職場で働く人たちの大多数は声をあげることもせずに耐えている。 個々人が現実といかに対峙するかが大切となってくる。 初出 2017/2/16 この国で働く人たちの多くは労働環境が劣悪な状…

弱いことは悪ではない、善であるという件

今のこの社会では「弱いこと」は悪である、とみなされがちである。 競争に勝て、成長しろ、人に頼るな助けを求めるな、自己責任だ、といったように人を急き立てる。 真っ当な「社会人」とは正社員として勤めていて、常に成果を出して上司や同僚に評価され、…

「正義」なんて胡散臭いものだという件〈再掲〉

「正義」の名のもとに夥しい数の人たちが命を奪われてきた。 絶対的な正義などこの世に存在しない。 初出 2017/2/9 僕たちはついつい「正義」を前面に立てて自分の考えを押し通そうとする。自分の「正義」が絶対的に正しいものと疑いもせず、他者を抑圧しよ…

なぜ公務員バッシングが繰り返し起きるのか、という件

就職先として国家・地方問わず公務員の人気は相変わらず高い。 自分の子供が公務員になりたいと言い出して「そんな仕事なんか止めとけ!」という親はいるだろうか。よほどの変わり者ではない限り、そんな人はいない。 昔、僕が公務員試験に受かったとき、両…

人の「やる気」を引き出そうとすればするほどその人はやる気をなくすという件

殆どの人はやる気を出せと発破をかけられればかけられるほどやる気をなくしてしまう。これは「やる気のジレンマ」とでも言うべき現象である。 大体がやる気なんてものは内発的動機づけがあってはじめて発揮されるものであり、人からやいのやいのと言われて出…

会社や学校をサボることは楽しいという件

学校生活においても社会に出て働いていても、サボることはいけないことだという意識を刷り込まれる。 時にはサボることは人としてなっていないと人格攻撃にさらされることもある。 労働至上主義的あるいは勤勉至上主義的イデオロギーが蔓延している社会でサ…

「働くことの喜び」なんて本当にあるのか、という件

僕はこのブログでずっと雇われて働くことはとても苦痛だと言い続けてきた。僕が特別な価値観を持っているからではなく、労働の持つ本質的なものである、とも言ってきた。 労働が全くの苦役であるならば話は簡単である。 しかし、働くことによって得られる充…

苦労することを賛美するのはとても無責任だという件〈再掲〉

この国の人たち、特に年輩者は苦労話が好物である。 「苦労しなければ一人前じゃない」といった類の妄言を信じている節がある。こんな精神主義や根性主義がまかり通っているようではお先真っ暗である。 初出 2017/1/12 僕は苦労なんてしたくない。 できれば…

世の中を変えるには目の前の問題と向き合うしか手立てはない件

僕は今の世の中に不満がたくさんある。 何に不満かをいちいち挙げていけばキリがないので、ここでは具体的なことは書かない。 常に漠然とした生きづらさを感じながら生きている。 生きづらさを軽減させるには自分自身が変わるか世の中が変わるしかない。 世…

仕事を生活の中心とするな、という件〈再掲〉

僕はこのブログで「仕事は生活の一部に過ぎない」と繰り返し主張してきた。 仕事が絶対的にプライベートよりも優先する、なんて考え方は歪である。 仕事中心の生活が当たり前だというのもイデオロギーもどきに過ぎない。 初出 2017/1/10 表題の言葉は僕のオ…

一斉に「できる人」になろうとする競争に飛び込むと疲弊するという件

僕は競争そのものを否定しない。 競争があってこそ生み出されるものが多くある。 けれども、競争によって失われるものもまた多くある。 資本主義体制下の社会では競争が前提となっている。 ミクロのレベルで見ると、多くの人たちは会社という組織に属し、そ…

強いリーダーなんて要らないという件〈再掲〉

僕は強いリーダー待望論に強い違和感を抱いている。 自分で決めることを忌避し誰かに決めてもらうことを良しとするメンタリティが嫌いだからである。 リーダーの良し悪しは強いか弱いかという単純な物差しで決めるべきものではない。 初出 2017/1/5 混沌とし…

現行の生活保護制度では貧困や格差は解消されないという件

ある人が生活に困窮しているときには生活保護給付を受けることができると目先の問題は解決できる。とりあえずの最低限の衣食住が確保できるからだ。 高齢者や障碍者を除いて稼働可能な人たちにとって生活保護を受けることのデメリットがある。就労の意欲を削…

phaさんが出演している『ザノンフィクション』を観て感じたことを書いてみる件

僕はこのブログで書評やテレビ番組等の感想は書かないようにしている。 なぜなら、「旬」なものを書くと後々読まれなくなるからだ。何より面倒くさくて好きではない。感想や批評ありきで本を読んでもテレビを観ても純粋に楽しめなくて面白くない。 そういう…

働きすぎて死ぬ、ということが異常だという意識を共有できないこの社会、という件

過労死や過労自殺のケースが未だに頻出している。 怖いのはその報にふれた僕たちが鈍感になり、なんとなくやり過ごしてしまうことである。一時的に過労死を出した会社に対するバッシングは起きるが、そもそもなぜ過労死・過労自殺が起きるのか、という根本的…

国民健康保険がバカ高いのはなぜかという件

国民健康保険料がバカ高いと感じている人は多いと思う。国保料を滞納していて支払に四苦八苦している人も多いだろう。 僕は以前に住民税や国保料の滞納への対処法についてのエントリーを書いて結構な反響があった。それほど多くの人たちが国保料の高額賦課に…

現場の頑張りに寄り掛かった組織に未来はないという件〈再掲〉

戦いにおいて「戦略」の稚拙さを「戦術」ではカバーできないといわれている。 戦前の軍部が典型的な例である。 戦略はおろか戦術が稚拙な会社で働かされているサラリーマンは不幸である。 初出 2016/12/19 経営論やマネジメント論、組織論等でよく現場第一主…