希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

社会について考えてみる

何でもかんでも「教育が悪い」と言っていればいいわけではないという件〈再掲〉

ある社会問題が多発するとすぐにその理由を教育に求める風潮がある。 青少年犯罪、ニートやひきこもり、競争力の低下、学力の低下等々は教育に問題があるとされてしまう。それは思考停止以外の何物でもない。 初出 2017/8/29 教育に関する話題となると多くの…

高収入の男性を結婚相手に求める女性は正しいという件

結婚相手に経済力を求めるのは当然のことである。たとえ愛情があったとしても、相手の人柄が良くても日々の生活が立ち行かなくなったらどうにもならない。 今は女性が働くことが当たり前となり、一昔前のように男性に全面的に養ってもらおうと考える人は減少…

ほとんどの人たちは嫌になっても会社を辞められないという件

今勤めている会社を辞めたいと思ったことがある人は大半に上るだろうと推察される。 労働条件が悪い、社内の人間関係がしっくりこない、上司が無能である、今担当している仕事にやりがいを感じられない等々理由は様々である。 多くの人が一度や二度仕事を辞…

僕は「個性的」という言葉があまり好きではないという件

僕はこのブログで何度も書いているように平凡な人間である。 外見的には取り立てて特徴もないし、性格もそれほど偏ってはいない(と自分では思っている)。人に誇れるような特技もない。強いてあげれば、このブログを4年以上続けていることくらいである。平…

弱いことは悪ではない、善であるという件〈再掲〉

僕たちはなかなか自分の弱さを認めることができない。 競争に急き立てられる現行の社会では他人に自分の弱さを見せてはならない。またそう思い込んでいる。弱いことが悪であるとみなされる社会は生きづらい。 初出 2017/8/17 今のこの社会では「弱いこと」は…

ベーシックインカムを採り入れてもすべての人たちが幸せにはならないという件

僕はすべての人に無条件・平等に金銭給付を行うベーシックインカムを概ね肯定する。全面的に賛成というわけではない。生活困窮者を選別し、調査し、厳格な基準をもって現金支給をするという現行の制度は限界を迎えていると感じている。生活保護を受けること…

僕は「ヤンキー」的メンタリティとは肌が合わないという件

今のこの社会を覆っている空気が「ヤンキー的」であるという言説がある。「マイルドヤンキー」なんて語も創生された。 「ヤンキー」的というのは何も不良が跋扈しているという意味ではない。 ヤンキーと呼ばれた人たちが好むメンタリティがこの社会の多数派…

「未来予測」が氾濫しているこの国はいい国だという件

未来のことは誰にも分からない。想像するしかない。 しかしながら、未来を予測した著書や言説が氾濫している。 先のことは分からないから安心感を得るために自称識者と言われている人たちの未来予測を受け入れている。 僕は未来予測ものの著書は積極的には買…

人の「やる気」を引き出そうとすればするほどその人はやる気をなくすという件〈再掲〉

僕は「やる気」を出せと押し付けるような人は信用していない。 「やる気」のみを重視する態度は悪しき精神主義・根性主義となり、思考停止に陥りがちである。 初出 2017/7/27 殆どの人はやる気を出せと発破をかけられればかけられるほどやる気をなくしてしま…

僕は弱者だけれども、「弱者権力」を嫌っているという件

僕は自分が社会的弱者にカテゴライズされると思っている。 ビンボーだし定職に就いていないし歳も結構喰っているし社会的信用なんてものはない。 ダメ人間であり、そのことを自覚している。 僕は公正な再分配と同時に健全な競争なされていて、機会の平等が担…

この世の中は正解がないことだらけであるという件

これから受験シーズンが本番を迎える。 僕が講師をしている進学塾でも追い込みにかかっている。 受験生は大変だなぁ、と思う一方で今から考えると受験なんて大したことないと思えたりもする。 学校での勉強、受験勉強には正解があるからだ。どんな難問・奇問…

会社や学校をサボることは楽しいという件〈再掲〉

授業をサボったり、仕事をサボることには背徳感がつきまとう。 たかだかサボるだけのことなのに、なぜ後ろめたさを感じるのだろうか。 僕たちは幼少の頃からサボらないこと、真面目であることを強要される。 この同調圧力から少しでも逃れるためにはたまにサ…

「セカンド・チャンス」が許されない社会は閉塞感に覆われるという件

僕たちが生きているこの社会はなかなかに「やり直し」がきかない社会である。 「セカンド・チャンス」をものにすることが難しく、そもそも「セカンド・チャンス」の機会すら与えられない場合が多い。 どんな人でも生きていれば様々な障壁にぶつかる。 思うよ…

「働くことの喜び」なんて本当にあるのか、という件〈再掲〉

「働けるだけでうれしい」と言う人が結構いる。 これはこれで正しいことであってとやかく言う筋合いのものではない。 「労働」の持つ本質的なものから目を背けているだけだと、言うのは容易い。 「働くこと」は多義的なものなのである。 初出 2017/7/18 僕は…

死ぬほど働いても、それは無意味だという件

僕が一番嫌だなぁと思う死に方は過労死である。 働きすぎで死ぬなんて考えただけでもゾッとする。 人は生きる糧を得るために働くのであって、働きすぎて命を奪われるなんて本末転倒である。 自分の生命や心身の健康さらには尊厳と引き換えに会社の利益を増大…

道徳教育や心の教育をという掛け声にどこか胡散臭さを感じるという件

人は社会的な生き物である。 人はひとりでは生きていけず、様々な人と関わり合いながらどうにかこうにか生きていける。 当たり前のことである。 人が共同体の中で暮らしていくためには様々なルールが必要となってくる。この社会規範として法があり宗教規範が…

「霊が見える人」には温かく接しようという件

僕は心霊やUFOといったオカルトものがあまり好きではない。若い頃は結構好きでオカルト関連の書籍やテレビ番組をよく読んだり観たりしていた。特に精神的に不安定な時期はオカルトにすがっていたような気がする。 メディアにはよく霊能者を自称する人が登場…

人手不足の会社は自業自得である、という件

人手不足に陥って事業の継続に支障をきたしている会社が多いという報道が散見される。 アベノミクスを賞賛する人たちは好景気の証だと吹聴している。実質賃金が上昇していない事実をどう見ているのだろうか。 労働力人口の減少による不可避な現象だとも言わ…

弱者の救済は強者による「恩恵」であってはならないという件〈再掲〉

未だに社会福祉や生活保護は政府による恩恵的施策だと思い込んでいる人が多くいる。 社会的弱者が権利を主張すると「弱者権利」を盾にした横暴だと言いたがる輩もいる。 人が人に値する生活を希求するのは普遍的な「権利」である。 初出 2017/6/15 先進国で…

会社に雇われて働くことが当然であるという「常識」を問い直すという件

僕たちはある「システム」や「ルール」に後れて参加していて、それを自明のものとしている。 「会社に雇われて働く」ということが初期設定になってしまっている社会において、そのことを疑いもせずに当然のものとして受け入れているのだ。 確かに現況は何ら…

「ビジネス・マインド」は限定的にしか通用しないという件

最近はあまり耳にしなくなったが、一時期「民間活力」の導入が殊更に取りざたされていた。民間にできることはすべて民間企業でやるべきだという言説だ。構造改革のキモである。 民間活力とはつまりはどんな事業もビジネス・マインドをもってあたることである…

すぐに役立つ知識は実はすぐに役に立たなくなるという件〈再掲〉

高等教育において「職業教育」「実学」を重視せよとの言説は正しいようでそうではない。仕事に必要な知識やスキルは実際に働いているうちに身に付ければよいのではないかと思う。即戦力的人材は賞味期間が限られている。 初出 2017/6/8 僕は社労士事務所を営…

「ニート」や「ひきこもり」はこの社会が変わりつつあることの表象だという件

ニートやひきこもりとなる人たちが増加していることは社会問題だと捉える向きがある。 同時に個人の資質の問題だとする言説も多い。コミュニケーション能力の欠如だとか精神疾患によって表れた行動だとする。 いずれにしても現代社会が生んだ社会病理だとい…

「自己決定」「自己責任」イデオロギーから解き放たれると生きやすくなるという件〈再掲〉

「個の自立」と言えば聞こえはいいが、要するにひとりでこの世に向き合えという強者の論理である。人は古来から共同体を形成し、その中で助け合いながら生きてきた。この様々な共同体を破壊し、拠り所を失ったのが今に生きる僕たちである。 強者の論理が正し…

失敗が許されない社会は閉塞感で一杯になるという件

多くの人たちは成功譚を好む傾向にある。特に成功した経営者の自伝の類は次々と刊行され、ベストセラーとなるものがある。 「失敗学」に関する著書もいくつかあるにはあるけれども、爆発的に流行はしない。僕の個人的な感覚では失敗に関するものの方が圧倒的…

効率性・生産性重視の世の中に僕はついていけないという件

僕は経済成長を至上の価値とする価値観になじめない。 「カネがすべて」というイデオロギーにもなじめない。 これらのイデオロギーが正しいとされる社会では効率性を追求される。カネ儲けに直接役に立たなそうに見える知識やスキルは無用のものとされがちで…

サラリーマンの世界に閉じこもることはとても危険だという件

僕はこのブログでサラリーマン根性に浸かった人たちはダメだと言ってきた。 僕がサラリーマン稼業ができないというルサンチマンによってサラリーマン的生き方を否定しているという面はある。同時に世のサラリーマン諸氏に敬意を抱いている。毎日、面白くもな…

今は「ビンボー自慢」すると白眼視されたり変人扱いされるという件〈再掲〉

僕はビンボー生活を続けている。 時々「もうちょっとだけカネがあったらなぁ」と思うことはあるが、ビンボーな自分を卑下したりはしない。 ビンボー自慢をしながら、スイスイとこの世を渡っている人を見聞きすると羨ましくなる。 初出 2017/4/25 僕は当然の…

勉強が嫌いなのは当然のことであるという件

世の多くの親御さんはわが子が勉強しなくて困り果てている。 別に教育ママ・パパではなくても自分の子にはきちんと勉強をしてもらっていい学校に入ってほしいと願うものである。昔の立身出世なんか望んでいなくて、そこそこで真っ当な生き方をして欲しいと願…

グローバル人材なんてバカでかい会社にとって使い勝手の良い労働者に過ぎないという件〈再掲〉

一時期やたらと「グローバル人材たれ」という言説が撒き散らされていた。 グローバリズムが進む資本主義体制下では労働者の待遇の下方均質化が進む。グローバル人材とは「安くこき使える」労働者に過ぎない。 初出 2017/4/18 僕の出身大学はやたらと「グロー…