2015-01-01から1年間の記事一覧
僕にとって2015年はまずまず平穏な年だった。 春にそれまで勤めていたデイサービスを辞めた。僕は歳を取る度にダメ人間度が高くなっているのは確かだ。以前はフルタイムでは働けないがパートタイムなら難なく勤まったのに、ついにパートで働くことも辛くなっ…
僕は「使いやすい」とか「使える」とか「使えない」といった類の表現が嫌いである。人のことを何と思っているのか、人を道具か何かと同じ扱いをすることに違和感を覚える。 「使い勝手の良い人」は切り捨てやすい人と同義であることを忘れてはならない。 初…
僕たちは他人に完璧さを求める傾向がある。 他人の失敗に目くじらを立て、非難するような態度を取ることが結構ある。 「完璧主義者」は良いようにも悪いようにも受け止められるが、実際に完璧主義者と仕事をすると大変に息苦しい。また、完璧主義者は自分を…
最近何をするのも億劫になってきた。 なるべくなら働きたくない。ブログを書くのもしんどい(書くこと自体は好きだけれども)。 僕はずっとダメ人間のままだ。 初出 2015/6/24 僕は自分がダメ人間だと自覚するようになってから生きやすくなった。 ダメ人間だと…
資本主義体制下の社会ではカネを持つものが成功者とみなされる。実際、世の中の殆どのモノはカネで買えるし、殆どの問題はカネで解決できる。 だから僕たちは少しでも多くのカネを得ようと必死に働くのだ。 カネさえあれば豊かな生活を営むことができる、カ…
僕は基本的には競争を是とする考えを持っている。競争がなければ人は成長しないし、社会も停滞すると思っている。人は平等であるべきだが、何でもかんでも平等なわけがない。競争によって生じる差別はある程度は甘受しなければならない。現実は様々な基準に…
一旦会社や組織に属すると、自分の私生活を差し置いても会社に尽くすという働き方が「善」とされてきた。今もこの考え方は随所に生きている。 仕事を最優先する生き方が真っ当であり、普通であるとの考え方も未だにこの社会に根付いている。 僕もかつては仕…
人は誰しも今自分が置かれている状況を正当化したいものだ。特に仕事に関してはその傾向が強くなる。ブラック企業で働いている人たちが全員辞めないのは、転職に不安がある、生活ができなくなるといった理由であろうが、その会社での自分の頑張りがただの無…
自分は何にも頼らず生きている、と考えて生きている人は思い違いをしている。そんなことはありえない。人は寄りかかるものを失えば、脆い存在である。 初出 2015/6/22 以前に「自立」なんて幻想に過ぎないと書いたことがある。人は互いに助け合ってはじめて…
政治家でも一個人でも、自分の主張や意見を批判されたときに「対案を出せ」と開き直ることが多い。本来ならば、その意見・主張の内容の妥当性を問われているのだから、批判する相手に対して自分の主張に関してより具体的に論理的に説明し相手に正当性を伝え…
僕が以前勤めていた職場では上司を~さん付けで呼ぶことになっていた。肩書や役職名で呼ばないようにしている職場も少なくない。 欧米諸国ではファーストネームで呼んでいるようだが、まだそこまでには至っていない。ただ、欧米諸国でも公私の区別はしていて…
特殊な事例をさも一般的なものとして語る輩が多い。 特に政府や権力者の太鼓持ちをしている自称有識者と呼ばれる者に見られる傾向である。 そんな底の浅い言説に庶民が騙されると思ったら大間違いだ。 初出 2015/6/18 裕福でない家庭に育ったり、親から虐待…
仕事を休むことに罪悪感を抱く人は多いと思われる。多少の風邪や下痢程度では休んではならないと考えている人たちが多数派なのではないだろうか。ましてや遊ぶ目的で有給休暇を取るなんて論外だと思っている人もいるだろう。 特に僕より上の世代に休むことを…
ものわかりの悪い人は煙たがられる。 自己主張をすると和を乱す奴、空気が読めない奴としてこれまた嫌われる。 ものわかりの良さ、それは隷従への第一歩である。 初出 2015/6/12 僕たちは常に相手を慮って「ものわかり良く」対処することが求められている。 …
この世では多くのバカが棲息している。 大人しくしていればいいものを、バカに限って大手を振って世間を跋扈している。 僕がバカだということは一旦置いといて、この世に蔓延っているバカな人たちについて私論を述べていきたい。 高学歴だからバカではない、…
中高年の求職者を揶揄する小噺として、就職面接の場で「部長ならできます」と答えた人がいたというものがある。市場の評価に耐えうる自分のスキルをアピールできない哀れな中高年者を嘲笑する悪意が潜んでいる。 そこには自身のスキルを例えば経理なら決算ま…
人は誰しも嫌なことをしなくても済めばそれに越したことはない。 嫌なことをやり続けると精神衛生上良くないし、そのことによって心身を壊してしまうこともある。 この国では古来から嫌なことをやり続けることが美徳であるという風潮がある。何事も我慢が肝…
「寄らば大樹の陰」。 僕が最も嫌いな故事成語である。 「強いものには巻かれろ」と同じくらいに。 確かにこの世知辛い世の中を泳ぎ渡るのに必要な処世術だとは思う。権力に抵抗しても碌なことにはならない。強い者に媚び諂って生きた方が結果として「実」を…
働いているヒマなどないほど忙しい。 なかなかに素敵な生き方だと思う。 働くことにほぼすべての時間を費やす人生は本当に楽しいのだろうか。 働くこと=人生だと僕は思わない。 初出 2015/6/8 「忙しすぎて働いているヒマなんてありません」。 これは会社に…
僕は弱い人間である。 優柔不断で決断が遅れることが今までに多々あった。 他者の意見に流されることもある。 自分の考えや主張を素直に表明できない。 ちょっした失敗にくよくよと思い悩んでしまう。 他にも自分の弱さを挙げることができるが、これ以上書く…
自己啓発モノの定番として、「国に頼るな」「会社に頼るな」的な論がある。 変化の激しい、グローバルな時代を生き残るためにはどこでも通用するスキルを磨いて「個人」として生きていけということだ。 この論自体は至極真っ当だし、僕もそう思う。 国家や会…
貧困問題にちょっとでも足を踏み入れると暗澹たる思いになることが多々ある。 貧困は自己責任であるという黴の生えた理屈を言う輩がまだまだ沢山いる。 根本的に貧困問題の解決が図られるのはずっと先になるだろう。でも、希望だけは捨ててはならない。 初出…
この国では政治家はどうしようもないが官僚は優秀だという言説がまことしやかに語られてきた。 国を実際に動かしているのは官僚であり、官僚が優秀だからこそ戦後の経済発展が実現したという言説である。 これらのことは本当のことだろうか。 確かに権力を一…
僕は雇われて働くことが苦痛でたまらない。 しかし、生きていくためには何らかの仕事をして稼がなければならない。 理想としてはひとりで気軽に動けるフリーランスがいい。 ただ、現実はなかなかに厳しいものがある。 初出 2015/5/28 僕は雇われて働くことが…
以前のエントリーでもふれたが、僕は不登校の経験がある。小学校5年生の時だ。この学年の半分位はまともに登校していない。登校を再開した6年生のときも1学期の間は午前中で早退していた。完全復活を果たしたのは6年生の2学期からである。 なぜ不登校になっ…
当たり前の話だが能力や適性、努力する力等は千差万別である。ある人が容易くできることでもある人にはできない、といったことが多々ある。 この当たり前のことが理解できない人たちが多くいる。 最近話題になっている「組み体操」の事故多発の件であるが、…
責任感があるに越したことはない。 しかし、それも度が過ぎると色々と問題が出てくる。 責任感の強さを利用されることもある。 何事もほどほどにしておいた方がよい。 初出 2015/5/25 責任感が強い人は信頼される。 責任感がない人は信用されない。 一般論と…
政府の雇用に関する統計によると、労働力人口の8割が雇われて働く人たちである。雇われて働く人とはほぼ労働者のことである。 この国は労働者が多数派の労働者の国なのである。 今では信じられないが、この国では労働運動が激しく燃え上がったことがある。大…
大企業、特に輸出関連会社は消費税を実質的に支払っていない。 大企業の負担税率は実際にはかなり低率である。 大企業を主要メンバーとした経済団体、いわゆる財界は自社の利益にばかり気を取られて、社会のありようを考えていない。 大企業のエゴばかりが通…
僕は元地方公務員である。 だからある程度公務員の生態は分かっているつもりだ。 規則を頑なに守り融通が利かない。 仕事の進め方が非効率であり、コストパフォーマンスが悪い。 決められた以外の仕事はしない。 巷でよく囁かれるこれらのことはほぼ事実であ…