日本各地には古くから伝わるお祭りが数えきれないほど沢山あります。
その多くは五穀豊穣を願い、神様に感謝の気持ちを捧げるものです。
同時に前もって豊作を祝うという意味もあります。
それに、私たちは「前祝い」と称して酒盛りをしたりします。
まだ結果が出ていない事柄に対して、「それが叶ったものにして」先に祝ってしまおうという精神性はなかなか面白いと思います。
慶び事を前もって祝うことは「予祝」と呼ばれています。
日本古来からある風習というか慣習であって、その精神性は現在も綿々と受け継がれています。
私はこの「予祝」ということばを最近知りました。
知ったとき、「目から鱗が落ちる」という感覚を味わいました。
身近によく見られる風習であっただけに尚更です。
そして・・・「これは素晴らしい。使えるぞ!」と即座に頭を切り替えました。
自己啓発系やスピリチュアル系のメジャーな願望実現法に「なりたい自分や望む未来を具体的に思い描く」という手法があります。
これはこれで実際にうまくできれば効果が上がるとは思います。
ただ、明確なビジョンがある人は良いのですが、多くの人は漠然としかイメージができないのではないか、と思います。
しかも、自分の心の中に具体的なイメージを思い描き続けることを実践するのは結構難しいものがあります。
修行に近いものがある・・と二の足を踏む人や途中で挫折する人がいても仕方がありません。
スポーツ選手などが行っている「イメージ・トレーニング」と内容は酷似していますからね。
一方、予祝」ですが・・
具体的に望む未来を思い描くのはイメージ・トレーニングと同じです。
予祝的思考の特徴は「途中のプロセスをすっ飛ばして、願望実現後の自分が幸せになった姿だけを思い描く」というものです。
願望が叶った自分を前もって祝福する、という心構えを強く押し出すことに意味があります。
究極の積極的思考、究極の自己肯定と言えますね。
私たち日本人は、幸いにも「前祝い」という風習に馴染んでいます。
お酒が好きな方々は、飲み会の口実として何か祝うものがないかをいつも探している、といった感じになっています。
ある願望等が実際に叶っていなくてもお構いなしです。
「前祝い」として酒盛りができればいい・・となります。
私はお酒が飲めませんので、前祝いと称して飲みたがる方々が理解できませんでした。
しかし、今は違います。
何事かを成し遂げたその瞬間だけの自分の姿を思い描くこと、なおかつそれを祝福することはとても楽しくてワクワクすると思います。
トレーニングや修行の感覚がなくてもいいのです。
皆さんも、気軽に「予祝」を試してみてはいかがでしょうか?
心が軽くなり、心が明るくなりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます。