2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
やりがいのある仕事を求め、そのような仕事に就くことが善というイデオロギーが人口に膾炙して久しい。 僕はやりがいのある仕事なんて幻想に過ぎないと思っている。 しかし、世の趨勢としてそんな言説を吐くような人は「落ちこぼれ」とか「役立たず」のレッ…
就活の際にあるいはそこから先の仕事をしていくうえで「コミュニケーション能力」が必要不可欠だとされている。 僕もかつてはこの言説を信じ込んでいた。 そしてコミュニケーション能力を高めるために試行錯誤を繰り返していた。 しかし、もともとがひねくれ…
社会システムは弱者をベースにして設計しないとその社会は弱体化するように思う。 共同体は弱い立場にある人たち(幼児・高齢者・障碍者・病気にかかった人等)を内包する性質を有するものだからである。 初出 2018/7/26 病気や加齢や失業、障害を負うことによ…
僕たちは大抵は「働く人」という顔と消費者という顔を持って生活をしている。 資本主義システムの下では、特に消費者マインドが肥大する傾向がある。 人の欲望を煽る広告が世にあふれ、経済成長をするためには人はまず「消費者」であれという圧力に常にさら…
新自由主義的な価値観が世を覆ってくると、経済効率でしか物事を考えない輩が跋扈するようになってくる。 経済効率でしか物事を考えないということは、すべてのことをビジネスの論理でとらえることである。ビジネスの論理を絶対視する人たちが多くいるが、そ…
家族に社会保障の代替をさせるように代々の自民党政権は誘導している。家族の機能を解体させるような政策を採り続けているのにも関わらずである。 新自由主義的な政策の負の面のツケを解体されつつある家族に担わせようとしている。 これほど矛盾を孕んだも…
この社会では未だに根性主義や精神主義が蔓延している。 「やる気を出せ、やる気を見せろ」とか「やる気があれば何とかなる」といった類の言葉を浴びせられた人は多いと思う。 度が過ぎた精神主義は思考停止の状況に陥ってしまう。また、実証性や客観性を軽…
この国の人たちは学歴に関する話題が結構好きである。 学歴不要論にしても、学歴がやはり必要であるという話にしても、結局は学歴に捉われている証なのである。 この国の学歴とは知的レベルを担保しているわけでも専門的知識とか学識を担保しているわけでは…
「エリート」と聞いて多くの人たちはどのようなイメージを抱いてるか。 おそらく、自分の学歴をはじめとする経歴を鼻にかけた鼻持ちならない奴といったネガティブな印象を抱いているのではないだろうか。 では、この社会にエリートは不要かと言えば、僕はそ…
僕は若い頃、死への恐怖と同程度に老いへの恐怖心があった。 歳をとったら身体のあちらこちらにガタが来る、思考力が衰える、頑固で保守的になる、瑞々しい感性が失われる等々と思っていたのだ。これらの懸念事項は半分は当たっていて半分は外れているような…