希望の舎―再生編ー

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定時で退社するのは当たり前だという件〈再掲〉

僕はサラリーマン時代喜んで残業する同僚たちが理解できなかった。

そんなに職場に居残って何が楽しいのだろうと思っていた。

長時間労働によるメリットなんて皆無である。

定時退社が当たり前でないこの社会はどこか狂っている。

 

初出 2016/9/15

 

この社会は時間厳守にうるさい。

電車のダイヤが少しでも遅れると大問題になる。駅でサラリーマンと思しき人が駅員に喰ってかかる光景を何度も目にした。

社会人の心得の第一として時間を守ることが当然のように言われる。時間にルーズな人は信用されない。

 

時間厳守にうるさいこの社会において例外がある。

それは会社である。社員の退勤時間をなあなあにしてルーズな会社が多いからである。定時に退社しようとすると上司や同僚から注意される会社がある。定時退社を繰り返していると「やる気」や「意欲」がない社員との烙印を押されるケースがある。

大方の労働者は勤務時間が労働契約で決められている。その契約通りに退勤時間を守ると非難を浴びる。

僕のサラリーマン(公務員)時代、僕は残業時間を削減して定時退社をするように心がけていた。当たり前の話だが、勤務時間中は集中して職務を遂行し無駄な時間外労働はなくそうとしていたのだ。当時の上司はこの僕の勤務態度が問題だとして、何度も残業をしろ(仕事を作ってまでも)と僕に強要した。僕が公務員を辞める大きな原因となった。

 

今は僕が受けたような理不尽な扱いは減ってきているのだろうか。

成果主義能力主義が会社の人事制度に取り入れられてから久しい。本当の成果主義では労働時間ではなく実績が評価されるはずである。しかしながら、未だに長時間労働サービス残業が蔓延しているところをみるとそうとも言い切れない。労働者の評価基準に意欲ややる気の情意面を重く見る風潮が残っている。やる気があることをアピールするために遅くまで会社に残って仕事をし、会社への忠誠心を見せるような「見せかけの勤勉」がまかり通っているのである。そんな会社では定時退社を繰り返すような社員はたとえ実績を上げていようとも能力が高くてもダメ社員のレッテルが貼られてしまうのである。

 

いつまでも会社に残っているような社員を評価する会社ではある種の社員にとっては歓迎すべきこととなる。家に帰っても居場所がない、仕事以外に情熱を注ぐものがない社員にとっては会社に居残ることによって残業代稼ぎができて時間潰しができる、仕事熱心な人間との評価を得ることができることになる。会社にぶらさがっている生産性の低い社員がぞくぞくと生まれてしまうことになる。さすがにまともな会社ではそのようなダラダラ仕事をする社員には低評価しか与えない人事システムを採用しているが、それが多数派かというとそうではない。

 

定時退社をする社員を白眼視したりするような会社はろくなものではない。また定時退社が当たり前となっていない風潮を受け入れているような社会はどこか歪んでいる。さして重要でもないことに時間厳守を強いて、労働契約の根幹である労働時間にルーズなこの社会は狂っている。

定時退社が当たり前で、残業はレアケースとなるような働き方がスタンダードにならないと労働者の疲弊は解消されない。こんな当然のことをわざわざ書かなければならない点にこの国の会社組織の病理が表れている。

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