希望の舎―再生編ー

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中高年フリーターが悲惨だとは限らない件

数日前のネット記事で中高年フリーターの悲惨さが取り上げられていた。ヤフーのトップニュースにも挙がっていたので読んだ人たちも多いと思われる。

その記事の内容については僕としては取り立てて批判する点はなく概ね同意できるのだが、ちょっとだけ引っ掛かった点がある。

それは正社員として雇われて働かないとダメだと言うトーンに貫かれていたことだ。記事の中に登場したある人は今はネットオークションで生計を立てているらしいが、そのことを正社員より「下」に見ているニュアンスで書いていた。ネットオークションをはじめアフィリエイトせどり等による稼ぎ方は収入が安定しない。だからといってキワモノ扱いする感性を疑う。それらは立派な稼ぐためのスキルである。

この記事の著者はフリーライターだが、未だに正社員として勤め、結婚し、ローンで持家を買うことが正しいという古びた価値観に縛られているのだろうか。

 

確かに中年を過ぎてフリーターをしているとビンボー生活になる可能性は高い。結婚も難しくなるし、持家なんて夢のまた夢の話である。しかし、そんなものを屁とも思わなければ、別に悲惨になるとは限らない。

自由な時間がたっぷりと取れて自分の好きなことに没頭できる。それは趣味でも地域活動でも社会運動やボランティアでも構わない。自分の居場所が幾つもできるということは、それだけ豊かな生活になると僕は思っている。決してカネを持っているかどうかで豊かさが量れるわけではない。自由な時間と居場所を持つ人たちが真に豊かな人だと僕は確信している。

 

ただ、悲惨ではない中高年フリーターになるためには前提条件がある。

ひとつは非正規雇用、パートや派遣社員の待遇を今より良くすることである。

例えば、年収が300万円程度あって、無期雇用あるいは長期雇用で社会保険に加入できれば、正社員と遜色がなくなる。贅沢はできないが、多少の余裕がある生活が営める。

次に現役世代の社会保障を手厚くすることである。特に住宅政策と国公立学校の学費の無償化雇用保険の拡充である。住宅費と学費の負担が減れば結婚や子育てがしやすくなる。雇用保険の拡充とは失業が長期化した際の給付制度を設けることである。生活保護雇用保険給付の中間に位置する給付制度があれば、生活困窮に陥るケースが大幅に減る。

さらには最低限の自助努力を怠らないことである。別に死ぬほど働けとか厭な仕事でも我慢しろ、という話ではない。「もやい」の湯浅誠さんが唱える「溜め」を作る努力をするということである。人間関係を大切にし、両親との関係を良好なものにし、自分なりに仕事に取り組みそこそこ自分に自信をつけるという程度の自助努力である。人それぞれに置かれている環境が異なるのでこれらすべてが叶うとは限らない。もし、「溜め」を失い、路頭に迷いそうになったら他者(友人・知人、行政、支援機関等)を頼る。困ったときに人に頼るのは別に恥ずかしいことではない。

 

正社員になったからといって安泰なわけではない。「安定」なんて幻想に過ぎない。会社員として得られるスキルの殆どは、別の場においては使い物にならないことが多い。会社員、特に正社員を長く続けていると会社人間的になってしまい、ひとりで稼ぐ力を損なってしまうおそれさえある。

 

中高年でフリーターであっても、雇われて働くという形だけではなく、何らかの「ナリワイ」を持つことも一考の余地がある。「稼ぐ力」さえあれば生き延びることができる。それは専門的な仕事や高度の仕事とは限らない。ニッチなものでも良いし、人の手助けをする程度のものでも良い。

 

考え方をちょっと変えれば、中高年フリーターであったとしても何とかなるはずである。

病気になったら、そのときはそのときだと開き直る。人はいつか必ず死ぬ存在である、と考えればどうってことはない。

 

僕はこれからもお気楽に生き続け、自分の人生を全うしたい。

 

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