僕はダメ人間である。
意識が低い人間でもある。
でも心の奥底では「このままじゃ終わらない」と密かに思っている。
何も世界征服を企んでいる訳ではない(当たり前か)。
起業してリッチになろうとか、何かの分野でメディアに取り上げられて時の人になろうとか、そんな邪な野望を持っている訳ではない。
今より少しは懐が暖かくなり、かつ自分のペースで仕事ができれば良い、というささやかな希望を持っているだけだ。
僕のダメさ加減は歳を取るごとに酷くなっている。数年前まではフルタイムで働く意欲があったのだが、今はとてもじゃないがフルタイムの労働なんて苦行そのものだ。
人付き合いも悪くなっている。以前は人と会うのが楽しみで、すすんで色々な人に会おうとしていたし、気の合う仲間と会うために労を惜しまなかった。それが今は人と会うのが面倒くさくなったのだ。人嫌いになったという訳ではない。中島義道氏のように人嫌いを徹底すれば立派なものだと思うが、僕にはそこまでの勇気はない。
何だかんだ言って僕は人が好きなのである。
こんなダメさ加減満開の僕が「このままじゃ終わらん」と考えているのは噴飯ものかもしれない。
でも僕だってにんげんだもの。
少しばかりの向上心は持ち続けている。
人として成長したいと思っている。
教養を身に付けたいと願っている。
世の中を変えるような働きをしてみたいと希望している。ほんのちっぽけな存在だけれども。
僕は今の自分に不満を持ってはいない。等身大の自分らしき生き方をしている。ダメ人間なりに矜持や誇りを持っているつもりだ。
しかしそれらが他者に伝わらない。
人から見れば僕は単なる怠け者であり、社会からの落伍者である。
それはそれで構わないのだが、ちょっとだけ淋しい。
僕だってにんげんだもの。
ちょっとは存在を認められたい。
そうか、僕は「ちょっとだけ存在を認められたい」のだな。これが僕が生きる原動力になっている、と書き進めながら気付いた。
飽きもせずにこのブログを続けてきたのもそういった理由からだ、きっと。
僕はこのまま終わってしまうかもしれない(その可能性のほうが高い)。それならそれでその結果を受け容れよう。このまま終わっても、僕は結構楽しい人生を送ってきたと思っている。
でも、ちょっとだけ贅沢を言わせて欲しい。
僕は「このままでは終わらない」と思い続けることをどうか笑わないで欲しい、許して欲しい。