希望の舎―再生編ー

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手厚い社会保障は人をダメにするという説は正しいのかという件

バカボンボン安倍政権となって社会保障が切り捨てられている。

人はその人生において予測できない出来事に遭う。病気や失業、借金苦などは誰にでも起こり得ることである。

生活に困ったときのセーフティネットは必要不可欠である。

 

初出 2014/7/29

 

生活保護や失業給付を手厚くすると、それに甘えて人は働かなくなるという話が実しやかに語られている。

この手の話は古今東西関わらずずっと続けられている。

この国においては明治~戦前の時代に貧困は本人の責任であり、社会保障制度を整えれば人は働かなくなるとして、貧困や経済格差等の社会矛盾を放置する方便としていた。怠惰は罪だと人々を洗脳していたのである。

この流れは現在にも脈々と受け継がれている。

やはり怠惰は許されないものだとの考えは根深いし、貧困は本人の自己責任だという考えも根強く残っている。特に生活保護を受けることは恥だとの誤った考えが蔓延っていて、結果として生活困窮者の再起・自立を阻害している。

当たり前すぎて改めて言うのも気が引けるが、貧困の原因の大半は社会構造の欠陥や矛盾によって引き起こされるものである。さらに政策の失敗によって貧困は拡大する。本人の責任なんて微々たるものなのだ。

 

政府や官僚、エスタブリッシュメントは貧困を生み出している諸悪の根源が自分たちにあることを庶民に知られたくないがために、「自己責任論」を撒き散らしているのである。庶民が生活保護受給者を叩き、ニートや引きこもっている人たちを叩く構図がある。これは一種の分断統治である。

己の利権に絡む膨大に無駄な税支出はそのままにしておいて、社会保障費の削減を正当化しようと画策する。

 

社会保障を手厚くすると、確かにごく一部の人たちはそれにタダ乗りして働かなくこともある。しかし、それは本人の怠惰によるというよりも、労働環境や労働条件が劣悪なために働く意欲を喪失してしまうことの方が多いのだ。有効な雇用政策もろくにせずに、ただ働け、働かない者が悪いという言い草は筋が通らないし、庶民をバカにしている。

また、充実した社会保障は僕たちが安心して生活し、働くための必要条件である。病気や怪我をしても生活が保障されると安心感がある。意に沿わない仕事を続けていたり、劣悪な条件で働いていていて転職しようとしても生活の保障がなければそれも叶わない。

大半の人たちにとっては手厚い社会保障があってはじめて安心して働き生活を営むことができる。

人生には様々な予期せぬ出来事が起こりうる。そのときにセーフティネットが張り巡らされていればアクシデントに対応ができる。

また、充実した社会保障制度があれば、色々とチャレンジが可能にもなる。

社会保障制度は「コスト」ではなく、人への「投資」だという発想が必要である。

 

繰り返しになるが、手厚い社会保障は人をダメにするという言説は、政府やエスタブリッシュメントのプロパガンダである。

責任逃れの言い訳なのである。

勤勉や労働至上主義的価値観を押し付け、己に都合の良い社会体制を維持するために庶民を洗脳しているのだ。

 

僕たちが享受する当然の権利として社会保障がある。

決してお上からの施しではない。

政府やエスタブリッシュメントのつく噓に騙されてはならない。

 

 

  

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