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希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

殆どの上司はバカである件

僕のサラリーマン時代を振り返ると上司に恵まれなかった、という思いが強い。僕がダメサラリーマンだったということを横に置いといて、上司や中間管理職がなぜこんなにバカが多いのかということを独断で書いていきたい。

 

ダメとされる上司は元々が仕事ができない、能力的に劣っているというわけではない。逆に仕事がそこそこできたからこそ管理職に昇進したのだろう。おそらくこの国の会社組織では上司をダメにする何かが存在すると考えた方がよい。

 

未だにほとんどの会社では管理職に昇進する際に「年次」を重く見ている。年功序列の処遇方法が問題視され、改まる傾向にあるとは言え、それがすべて払拭されたわけではない。中には「年功」のみによって管理職の座に座る人も出てくる。まあ無理もない話である。ある人のマネジメント能力を測ることは困難なのである。欧米諸国の会社のように専門的にマネジメントを学んだ人たちを選別して管理職にするという割り切った方法をこの国の会社では採用していない。新卒総合職として一括して採用し、その中から管理職に登用する方式を採っている限り当たりはずれが出てくるのはやむを得ない事である。

 

僕はこのエントリーでこの国の会社の管理職・上司の育成・登用の方法やマネジメント能力をいかにして高めるか、といったことは書かない。そんなものは本屋に行けば溢れるほどの関連書籍が並んでいる。

僕は世の上司がなぜバカになるのか、どのようなバカな行動様式を取るのか、そのバカ上司にどう向き合えばいいのかを自分なりに考えていきたいのだ。

 

バカ上司はおそろしいほど部下のモチベーションを下げることが上手である。それは多くのバカ上司が「やる気至上主義」や悪しき精神論に毒されているからである。業績をあげるためには適切な戦略と戦術が必要不可欠である。できない上司は稚拙な戦略・戦術を変えるのではなく、部下のやる気を鼓舞することにしか気が向かない。そのやる気の鼓舞がさらに部下のやる気を失わせ、業績が悪化する。このことに気付かないのだ。戦前の軍部のように精神論で乗り切ろうとする愚行を繰り返している。

また、異常に管理をしたがる。仕事の進め方に留まらず、私生活にまで、あるいは服装までに目を光らせあれこれ口を出してくる。独身の部下に対して早く結婚しろと迫ったりするようなバカげたこともしたりする。

管理職とは「役割」に過ぎないのに、バカな上司は勘違いして自分は部下よりも優れているのだと考えたり、部下を奴隷のように扱ったりする場合もある。あるいは上司は部下の仕事をスムーズに進めるための手助けをする存在なのに、部下を成長させるのは自分だと張り切ってドツボに嵌ったり、むやみやたらと干渉して成長の芽を摘んだりする。

本来は管理職は「仕事の管理」をすべきものなのに、「人の管理」が管理職の仕事だと思い違いをしているのである。それがゆえにバカ上司は部下の内面、やる気までをもコントロールしようとし、部下から嫌われるのである。

なぜ元々優秀な人がバカ上司になるのかといえば、上司は人の管理ではなく仕事の管理をするものだという根本原則を理解していない人が多いからである。その無理解がやたらとやる気を出させようとしたり、内面や私生活を管理するといったバカ上司に堕すのである。

 

世のサラリーマンはバカ上司に遭遇する確率は高いと観念しておかなければならない。できる素晴らしい上司に巡り合うのは稀で、もし良き上司に巡り合えばとてもラッキーだと捉えておいた方が良い。

普段の仕事ではバカ上司の指示に従うふりをしておいて、常に自分の策を準備しておくことだ。仮に取引先とトラブルになったときに、「上司の指示なので」といった類の言い訳は絶対にしてはならない。相手は不満の矛先を上司にではなく、あなたに向けるからである。ひいてはそれが会社自体への不評へとつながる。

 

実際問題としてバカとはいえども上司は上司である。人事考課を行うのもそのバカ上司である。その上司が異動するまでは付き合いが続く。

そのバカ上司に反抗しても無意味である。バカ上司に正論は通じない。せいぜいが悪い人事考課を付けられて、処遇が悪くなったり左遷されるのがオチである。

上司に深くコミットするのではなく、あくまで自分の仕事にコミットするという態度を貫くしか手立てはない。

あるバカ上司が異動しても次の上司が輪をかけたバカ上司ということもありうる。

殆どの上司はバカだと割り切っておくしかない。

その前提で自分の仕事に深くコミットしつつ、汎用性のあるスキルを磨く、といったところが僕が考えるサラリーマンの処世術である。