希望の舎―再生編ー

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キレイごとを抜きにしてリアルな介護の仕事について語ってみる件〈再掲〉

僕は現在介護の仕事から離れている。

再び介護業界に戻るかは全く分からない。

あまりにも介護業界には問題が多すぎる。

 

初出 2015/8/4

 

僕は幾つかの介護施設、有料老人ホーム、デイサービス、グループホームで介護職を経験してきた。今も非正規のパートでデイサービスで勤務している。

ケアワークは面白いところもあるしつまらないところやしんどいところもある。他の仕事と一緒である。

 

ケアワークについては実際以上にデフォルメされて巷間に伝わっている節がある。やたらと劣悪な待遇が強調されたり、一方で「聖職」扱いされたりしている。

前者の劣悪な待遇については半分は当たっている。給料は安いし、夜勤や早出・遅出があって不規則な勤務になり体力を消耗する。ただしこれは施設の種類にもよるし(デイサービスは夜勤がなく勤務時間が決まっている)、働き方にもよるし、各施設の実情によっても変わってくる。人手不足の施設では当然ながらケアワーカーへのしわ寄せがあり精神的にも肉体的にもかなりキツいことになる。

後者の聖職扱いについては、多くのケアワーカーあるいは経営者が介護の仕事は特別なのだとの思い込みがあるのは否定できない。

 

ケアワーカーの待遇が劣悪なことは以前にこのブログで言及したし、巷でも情報が溢れているので、このエントリーでは聖職扱いされている点についてふれていく。

 

介護の仕事はただのひとつの仕事である。

これは僕の経験からはっきりと言えることである。特別な仕事ではないということだ。

介護業界のベテランはケアワークが「奥の深い」仕事だと言いたがる。しかし奥の深い仕事なんてゴマンとある。極言するとすべての仕事は奥が深いのである。詐欺師だってヤクザだって奥が深い。介護の仕事が特に奥が深いなんてことはない。ケアワークを特別に奥の深い仕事にしたがるのは、ケアワーカーが自分が置かれた劣悪な境遇を正当化し自分を慰めているだけ、だと言えば言い過ぎだろうか。

 

ケアワークは誰にでもできる仕事である。やたらと資格があるが資格なんて関係ない。

1カ月も仕事を続ければ誰でも一通りの業務をこなせるようになる。大変なのは介助技術やコミュニケーションではなく、実は利用者の顔と名前を覚えることが一番大変なのである。これさえクリアすれば後は何とでもなる。

向き不向きがあるのは確かだが、これはどの仕事にも当てはまることであり、とりたててケアワーカーに顕著にみられることではない。

 

結論としてはケアワークは聖職なんかではない。特別な仕事でもない。特にやりがいのある仕事でもない。数ある仕事のうちのひとつに過ぎない。

ケアワークを「聖職」や特別な仕事にしたがるのは、介護福祉業界という狭い世界で棲息している一部の者たちの傲慢・エゴである。

もっと言えば、ケアワーカーを劣悪な待遇でこき使い、ガマンさせるための不届きな経営者による「やりがいの搾取」に他ならない。

 

ケアワークをごく普通の仕事だと捉え、誰でも気軽に介護の仕事に飛び込めるようにした方がよい。続けられる人は続ければよいし、合わないと感じた人は辞めればよい、それだけのことである。

特別扱いなんてしてしまったら碌なことにならない。

 

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