希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

風邪をひいても休めない職場は異常である件

仕事を休むことに罪悪感を抱く人は多いと思われる。多少の風邪や下痢程度では休んではならないと考えている人たちが多数派なのではないだろうか。ましてや遊ぶ目的で有給休暇を取るなんて論外だと思っている人もいるだろう。

特に僕より上の世代に休むことを罪悪視する人たちが多いように感じられる。

 

よくよく考えれば、僕たちは学校に通っているときから「休むことは悪いこと」だと刷り込まれてきている。学校をサボったというだけで問題児扱いされる。不登校でもしようものなら超問題児となる。学校があるいは授業が面白くないと感じてそれでサボるという行為はとりたてて異常なものではない。多少のサボりを容認できない学校の「管理」体制こそが異常なのだ。

 

話題を会社を休むことに戻して。

学校以上に会社というものは休むことに関して不寛容である。

僕の若い頃は、例えば風邪をひいてしんどくてもすぐには休まずに一旦出勤して「しんどさアピール」をして、上司や同僚から「今日は休んでも良い」と了承を得てはじめて会社を休める、といった感じだった。

あるいは風邪を引いたこと自体を責められた。自己管理がなっていない、といった程度の責めは可愛いもので、上司によっては「たるんでいる」とか言って精神論、根性論でもって風邪をひいたことを詰られたりした。気合や根性でウィルスに勝てるわけはない。全く持って不合理な思考様式であるが、その不合理さは問題視されなかった。

 

風邪を引いたら仕事を休む。これは至極当たり前のことである。

体調が悪いと仕事の能率が下がる、風邪を同僚にうつすおそれがある、無理して仕事をすればいつまでも風邪が治らない、といったことは子どもでも分かる話である。

よく自分が休めば仕事が回らないという話が聞かれるが、これは会社や上司のマネジメントがなっていないだけの話である。欠員が出たときのフォロー体制はしっかりと構築しておくべきだし、特定の人に仕事が偏って振られているのも本人が悪いわけではない。誰かが休むことがある、という前提でマネジメントをしていない会社に問題がある。そのマネジメント能力の欠如を一社員に負わせいている、というのが実態なのである。

ある人が数日休んだだけで職場がパンクするというのは全面的に会社のマネジメントが悪いといってよい。

 

風邪をひいても会社を休めないなんて本当に異常なことである。

労働者に過度の自己管理を強いて、会社のマネジメント能力のなさの尻拭いをさせる。この不合理・不条理をもっともっと白日のもとにさらしてもよい。

仕事なんて、休みありきで考えるべきである。

僕たちは会社の奴隷ではないのだから。