希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

「心を操る者たち」に注意せよ、という件

心を操る者たちが跳梁跋扈している。

新興宗教・カルト・自己啓発セミナーマルチ商法等意外と僕たちの身近にいる。

 

最近はこの手の報道が減ってはいるが、決してマインド・ビジネスが下火になっているわけではない。今も社会に深く巣食っていて、僕たちはほんのささいなきっかけでこれらのマインド・ビジネスに巻き込まれる危険性がある。

 

僕は以前のエントリで自分の「居場所」がカルト系の組織でも良いのではないかと書いた。これには条件があって、反社会的性格が強いカルトは良くない。一般社会と折り合っていける集団ならばO.Kだということだ。

 

僕の体験を書いてみたい。

 

大学生の時にとあるカルト教団に潜伏したことがある。大阪のミナミを歩いていたときに青年からアンケートの協力名目で声をかけられたのがきっかけだ。

僕は○○○だな、とピンときたので、興味本位でその青年に付いて行った。

そして、ビデオ講座を10回程受講し、詳細にメモを取った。この行為が熱心で脈があると思われたのか、2泊3日の宿泊セミナーに勧誘された。僕は迷ったが、一度乗りかかった舟だからと参加することにした。

そのセミナーが行われた場所は今もって分からない。なぜなら待ち合わせ場所の支部から車に乗せられてセミナー会場に向かったのだが、その車からは外を見ることができないように窓にシートが貼られていたからだ。

セミナー会場には50名ほどの若者が集まっていた。当時の僕と同じ大学生が多かったと記憶している。

セミナーの期間中は休憩が殆ど無しで、朝から真夜中までぶっ通しで講義やゲーム的なものが続いた。セミナーも終わりに近づくと殆どの参加者は洗脳されていた。僕も危うく洗脳されかかっていた。その後僕は宗教社会学を専攻している友人と会ってビデオの講義やセミナーの話をした。友人はその教団に詳しく、僕に色々とアドバイスをしてくれて、僕はマインドコントロールされずに済んだわけである。

人はいともたやすくマインドコントロールされる、ということを身をもって体験した。

 

次に大学時代の友人の話を。

社会人になってすぐの頃に、友人Aが自己啓発セミナーに嵌ってしまったことがある。僕や他の友人に何度もセミナーに勧誘するようになった。Aの言うには、多くの人をセミナーに勧誘しないとセミナーの修了にはならないということだ。その自己啓発セミナーは受講者を使って集客していたのだ。これはよくあるパターンであって、ネズミ講と同じメカニズムである。

友人Aは数ヶ月で熱が醒めたため、大事に至らなかった。自己啓発セミナーによって、精神に変調をきたす例も多い。経済的破綻に至ることも多々あるという。

 

カルトであれ、自己啓発セミナーであれ、主宰者の目的はカネ儲けである。信者や受講生をボランティア(つまりタダ働き)としてこき使い、コストをかけずに集客してボロ儲けをする。ボランティアに対しては、信者や受講者の獲得こそが信仰を深めることであり、自己の変革であるとマインドコントロールする。

 

悪徳商法と何ら変わらない。

いや、人の心の弱みに付け込んでいるが故に、さらに悪質である。

 

自分の現在おかれている状況に不満を持っていたり、不安を抱えている人たちは多くいる。

将来に対する漠然とした不安もある。

この不安等に付け込んでくるカルトや新興宗教、各種のセミナーは今後もなくなることはない。手を変え品を変え、僕たちを手ぐすねひいて待ち構えている。

 

ニセ預言者に注意しなければならない。

心を操る者に注意しなければならない。

 

救いをもたらす者は、親や友人、先輩後輩など身近な人たちが多い、ということを忘れてはならない。