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希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

人は自分よりも劣る人を取り立てる件

僕は常々疑問に感じていたことがある。 それは会社の社長が独裁体制を敷き、そのことによって経営が左前になっているときに幹部は何をしていたのだろうと。確かに独裁的な経営者に異を唱えるとクビを切られることもある。左遷されることもある。しかし、筋の…

世の中のほとんどの仕事は「誰にでもできる仕事」だという件〈再掲〉

人並みはずれた才能や資質を必要とする仕事はごく一部に過ぎない。 ほとんどの仕事は誰にでもできるものである。 つまり代替可能なのだ。 仕事に命をかけることもないし、人生のすべてをつぎ込むことなどない。 初出 2015/7/14 僕は幾度もこのブログで非正規…

「自立支援」は劣悪な労働市場への放り出しになってはいないかという件

昨年の4月から生活困窮者自立支援法が施行され、生活に困った人たちを救済する道筋が一応はできている。 これまでは生活に困窮した人たちに対する支援・援助は事実上生活保護制度しかなく、当事者にとっては非常にハードルが高いものであった。生活保護制度…

ブラック企業を淘汰するのに国家権力の介入は必要最低限にするべきという件〈改題・再掲〉

ブラック企業を規制するために国家権力が介入することには危うさがある。経済活動は私的自治の原則に則らなければならない。 労働者の権利擁護はまずは労働者自身の団結権・団体交渉権・争議権の行使によってなされるべきで、次に国家による法規制とするべき…

「ウチの会社(部署)で頑張ればどこでも通用する」は真っ赤な噓という件

人は誰しも今自分が置かれている状況を正当化したいものだ。特に仕事に関してはその傾向が強くなる。ブラック企業で働いている人たちが全員辞めないのは、転職に不安がある、生活ができなくなるといった理由であろうが、その会社での自分の頑張りがただの無…

転職の面接で「部長ならできます」という答えはおかしくはない件

中高年の求職者を揶揄する小噺として、就職面接の場で「部長ならできます」と答えた人がいたというものがある。市場の評価に耐えうる自分のスキルをアピールできない哀れな中高年者を嘲笑する悪意が潜んでいる。 そこには自身のスキルを例えば経理なら決算ま…

中高年フリーターが悲惨だとは限らない件

数日前のネット記事で中高年フリーターの悲惨さが取り上げられていた。ヤフーのトップニュースにも挙がっていたので読んだ人たちも多いと思われる。 その記事の内容については僕としては取り立てて批判する点はなく概ね同意できるのだが、ちょっとだけ引っ掛…

就職・転職活動のときに労働条件を確認するのは当たり前という件

真偽の程は定かではないが、就職試験の際に労働時間や賃金、残業時間等の労働条件を聞くような人は採用しないという言説が流布している。 特に新規学卒者の就活においてよく語られている。労働条件を聞くような学生は意欲を疑われるらしい。会社としては労働…

重大な雇用問題は中高年の人たちの働く場の確保だという件

転職35歳限界説というものがある。 35歳を過ぎてからの転職は待遇が悪くなるし、そもそも転職自体が難しくなるという説だ。 だからこの説が正しいということになると、ある程度の年齢に達したら今いる会社にしがみつくしかなくなることになる。しかしそこは…

コミュニティ・ユニオンの存在意義は大きいという件

働く者ひとりひとりの力は弱い。 会社から不当なあるいは違法な扱いを受けても泣き寝入りしている人たちが大半である。 たとえ異議申し立てをしても、個人が組織と戦い続けることは困難を極める。 だからこそ、労働者は労働組合を組織して会社・経営者に立ち…

「就活」がうまくいかなくても何とかなるという件

新卒時の就活に失敗すると人生が詰んでしまうという極端な暴論が広まっている。 新卒時に正社員として雇用されないと、以後はずっと非正規雇用のフリーターとなり、生涯賃金に大きな格差が生じるという。一生浮かばれないとの強迫観念に捉われる。 典型的な…

「不良社員」万々歳である件

僕は雇われて働くことがイヤである。 ただし現実問題として、生活していくためにはカネを稼がなければならない。大方はどこかの会社に雇われて労働者としての道を歩むことになる。 会社に雇われて働くにしても、僕たちは会社に完全に隷属してはならない。僕…

組織に順応しすぎると副作用もある件〈再掲〉

学校教育は結局のところ組織に順応する人たちを生み出すためにある。 国家に会社に役所に従順な人たちが多数を占める社会が安定した社会なのである。 そんな社会をクソ面白くもない、なんて思っている僕はただのはぐれ者なのだ。 初出 2015/3/3 僕たちは学校…

非正規雇用で働く人たちは「ほどほど」に働けばよい件

頑張って仕事をすることは良いことである。 正社員・非正規社員に関係なく。 なぜこのような当たり前のことから書き出したかというと、仕事を頑張りすぎると会社・経営者側の思う壺になるという視点を持っておいた方が良いと思うからである。 経営側は同じ給…

サラリーマンは個人事業主でない、労働者だという件

自己啓発系の本などでサラリーマンは個人事業主になれ、という類の言説がなされていることがある。大部分は個人事業主の意識を持てという意味合いのものだ。つまり、個人でいかに業績を挙げて利益を出すかを追求せよということである。また、会社という組織…

こんな時代だからこそ労働運動が必要である件

現在の労働組合の組織率は20%を割り込んでいる。大企業以外に勤める人たちの大半は労組に加入していない。 労働者の殆どは自分の身を守る術を持たないでいる。会社が押し付ける違法な労働条件や不当な取り扱いに対して声を上げることができない状況にある。…

全精力を仕事に注ぎ込まなくてもよい件

この国の労働者、特に正社員は仕事に全精力を注ぎ込むことが当たり前だとされている。プライヴェートを犠牲にすることも厭わない態度が要求される。 自分の仕事を終えても付き合い残業をさせられたり、意味のない長時間の会議に出なければならない。 極言す…

「窓際族」にも存在価値があるという件

会社での出世競争に敗れたり、仕事ができないと烙印を押された人たちは閑職に追いやられて「窓際族」と呼ばれていた。今ではもう死語なのかもしれない。窓際族になる前にリストラされて淘汰されてしまう。 かつての窓際族にはある意味存在感があったように思…

「40歳定年」は一考の余地があると思う件

少し前に「40歳定年」を唱えた人がいて(名前を忘れた)話題になった。一見暴論のように思える説ではある。巷の人たちは60歳から65歳で定年になることを、あるいは定年制を自明のものとして捉えている。定年制なんて便宜上作られた制度に過ぎない。本来はい…

世の中のほとんどの仕事は「誰にでもできる仕事」だという件

僕は幾度もこのブログで非正規雇用の人たちの処遇を良くしろ、正社員のレベルに近づけるべきだと主張してきた。同じような仕事内容なのに非正規雇用というだけで劣悪な待遇に甘んじることを強いるのは不合理だと述べてきた。 この僕の主張に対して、非正規雇…

国家権力によって「ブラック企業」問題を解決することは良いことなのかという件

ブラック企業問題に関する言説で国は積極的に関与して問題企業を規制せよというものがある。 既存の労働基準法やその他の労働法に加えて「ブラック企業規制法」的な法律が必要だという論もある。 これらの言説は一見正しいようにみえる。働く人たちを酷使し…

「働きやすい職場」について考えてみる件

仕事をするなら、やはり働きやすい職場で働きたい。サラリーマンの誰もがそう考えているのではないだろうか。 どういった職場が働きやすいのか、人によって条件が異なるとは思うが、一般論的に少し考えてみたい。 僕が考える「働きやすい職場」とは、①ゆとり…

サラリーマン生活は良いことが多いという件

僕はこれまでにサラリーマンという生き方を否定するニュアンスのことを幾つか書いてきた。 しかし、これは自分のふがいなさに対する裏返しの感情が含まれていたことは否めない。僕が真っ当にサラリーマン生活を送れないことに苛立ちがあったからだ。サラリー…

「就活」は大卒の新卒者だけのものではないという件

「就活」とは就職活動の略語である。 狭義では大卒者の新卒採用に関する就職活動を指す。巷で話題になるのも殆ど大学新卒者の就活である。 就職活動は大学新卒者の専売特許ではない。中高卒者や既卒者の就職活動も中高年の転職活動もすべて「就活」のはずで…

滅私奉公を死語にせよ、という件〈再掲〉

滅私奉公を美徳とするのは歴史物の小説やドラマの中にだけして欲しい。 組織に忠誠を誓うということは、その組織に埋没し寄生していることを意味する。 初出 2014/12/4 この国では自分が属する組織に忠誠を誓い、自分を殺して組織のために働くことが美徳とさ…

会社を辞めても何とかなる件

サラリーマンは気楽な稼業だと、昔に植木等が主演した映画では描かれていた。昔は昔で勤め人の苦労はあったと思うが、今ほど被雇用者が多くない時代にはサラリーマンは憧れだったのかもしれない。宮使い、月給取りとも言われ、サラリーマンは「安定」してい…

我が身を守るために労働法の知識は必要だという件

僕の大学時代の専攻は社会学である。法律とは全く縁のない勉強を二十数年間続けてきたことになる。 僕が本格的に法律を学び始めたのは公務員試験を受けることに決めた大学3年生の終わり頃である。試験科目である憲法・民法・行政法を主に勉強した。これはあ…

自分の仕事ぶりを誰かが見ていてくれる、というのは滅多にない件

仕事に真面目に取り組んでいて、実績を上げていても評価されないことは多い。人事評価システムが不備な場合もあるし、ただ単に上司の目が節穴という場合もある。 こういったときに「きっと誰かが見ていてくれて評価してくれる」という類の慰めの言葉をかけら…

僕が残業を忌み嫌う理由について書いてみる件〈改題・再掲〉

僕が正社員で働いていた頃も残業をして当然という風潮があった。 残業を拒否すると「ダメ社員・職員」という烙印を押された。 こんな不条理に抵抗するために、僕は様々な手段を講じ続け、現在に至っている。 初出 2014/11/22 僕は今も昔も残業が大嫌いである…

過度なノルマは百害あって一利なしという件

日本郵便の従業員がとてつもない額のノルマを課せられ、「自爆営業」を強いられているという問題が明るみに出た。このケースが悪質なのは立場の弱い非正規社員にもノルマを課していたことだ。売上至上主義・利益至上主義という民間企業のよくない部分が肥大…

意識が高いビジネスマンも所詮は「労働者」であるという件

僕はこのブログで、「意識高い系」の人々や「自己啓発教」信者の人々に対して否定的なことを述べてきた。意識低い系の僕の僻みや妬みがないとはいえない。ダメ人間の自分を正当化している面もある。 先にこのエントリーの結論を言っておこう。 社内でエリー…

リストラされた人たちは能力が低かったとは限らない件

「リストラ」という言葉が市民権を得たのはどの位前のことだったのだろう。リストラは、一過性の流行ではなく、今やすっかり社会に定着してしまい、特別なことではなくなってきている。 元々は事業の再構築という意味を持つリストラクチャリングが、いつの間…

現代の「身分制度」をなくせという件〈再掲〉

全被雇用者中に占める非正規雇用の割合が増え続けている。 このことは経済状況や社会構造等を鑑みると仕方がない面もある。 ただし、非正規雇用の労働者の劣悪な待遇を改善しなければならない。 ただ非正規雇用というだけで正社員との身分差を是認している現…

長時間労働が常態となっていることは異常だという件

正社員の長時間労働・サービス残業が一向に改善される兆しが見えない。 かなり前から問題提起をされ続けているのだけれど、抜本的な解決策を講じようとする動きは鈍い。 問題だ、と口にはするが、この状況を受け入れて良しとしているのだろうか。 経営者側に…

給料はどのようにして、何を基準に決まるかという件

サラリーマンにとって最大の関心事はやはり自分がもらう給料の額であろう。社員各々の給料の額は会社が決めるものであるが、一体どのくらいの割合の人が自分の給料の額に満足しているのだろうか。以前に社労士の勉強会で、給料は「不満足要因」である、とい…

そもそも「グローバル人材」って何、という件

昨今の企業経営においては、市場を日本国内だけに求めていてはジリ貧となり、海外市場に積極的に進出する必要性が高まっているといわれている。中小企業においても、大企業と同様に世界で勝負しなければならない。また介護や飲食店といった国内で完結すると…

ブラック企業が問題視されるのはこの社会が成熟したからという件

僕が正社員として働いていたとき、最も嫌だったのは残業することが当たり前という考え方が支配的だったことだ。自分の仕事が終わらない時は仕方ないと思っていたが、付き合い残業をさせられることがたまらなく嫌だった。 ただ、当時は今ほどの長時間労働が常…

「サービス残業」は異常なことだと認識しなければならない件

よくよく考えてみると「サービス残業」という言葉は変な言葉だ。こんな言葉がまかり通る日本の社会は異常といえる。あと「名ばかり管理職」も同様に。 本来、企業に勤めて給料を貰うという行為は、労働「契約」に基づくものに他ならない。サラリーマンは労働…

べーシックインカムについて考えてみる件〈再掲〉

生活保護は何かと使い辛い制度である。 かと言って貧困問題を放置することは許されない。 貧困問題を解決する方法のひとつとしてベーシック・インカムを考えてもよいと思う。 初出 2014/9/13 ベーシック・インカムとは、すべての人に無条件で個人単位で生活…

日本的な給料の決め方は良いのか悪いのかという件

給料の決め方には色々な分類法があるが、よく用いられるものとして「属人給」と「仕事給」と二分する方法がある。 属人給とは人に値段をつける方法である。就いている職種に関係なくその人の職務遂行能力の到達度で決める方法である。年功給や職能給がこれに…

有給休暇は取らなきゃ損、という件〈改題・再掲〉

有給休暇は要件を満たせば発生する強い権利である。 恩恵的なものではない。 この点を誤解している人が多い。 会社は有給休暇の所得を拒むことはできないのだ。 初出 2014/9/4 たまには元社労士らしいテーマで書いてみようと思う。 そこで今回は年次有給休暇…

組織に順応しすぎると副作用もある件

僕たちは学校にしても会社にしてもあるいは広くとらえて社会にしてもその組織に順応することを強く求められる。組織に順応してこそまともな人間だと認知される。 組織に順応できない人はその人の資質や性格に問題があるとされ、組織から排除される。 確かに…

残業ゼロの社員が有能だという件

定時に出社し定時に帰宅するのは至極当たり前の話である。 しかしこの国ではこの当たり前がそうはなっていない。 長時間労働はデメリットばかりである。 この国の労働者の多くは会社の奴隷になりたいのだろうか。 初出 2014/8/3 この国の会社では毎日定時に…

中小零細企業には人事制度・給与制度が無い件

僕が社会保険労務士をしていたときに力を入れていた業務は労働条件の整備・就業規則の作成そして人事制度や給与制度の構築である。 前者の仕事は結構依頼があった。労働条件、例えば有給休暇や労働時間、週休2日制の導入など問題を抱えた会社が多かったから…

仕事を選ぶことはいけないことなのかという件〈再掲〉

よく「仕事を選ぶな」「働けるだけでもありがたいと思え」という言説がなされる。 これは非合理で無責任な物言いである。 少しでも良い労働条件の職場を求める行為は至極真っ当なものである。 初出2014/7/17 就活がうまくいかない学生に対して、仕事を選んで…

会社はフリーターに支払う給料をケチるなという件〈再掲〉

非正規雇用のフリーターの賃金単価は正社員に比べて低額である。 このことが当然という考え方はおかしい。 同じような仕事をしていて非正規か正社員という理由をもって格差がつくのは非合理である。 初出 2014/7/15 僕はこのブログで度々非正規雇用のパート…

「誰にでもできる仕事」だから賃金が安いのは当たり前という考え方は正しいのかという件

僕は幾度もこのブログで非正規雇用の人たちの処遇を良くしろ、正社員のレベルに近づけるべきだと主張してきた。同じような仕事内容なのに非正規雇用というだけで劣悪な待遇に甘んじることを強いるのは不合理だと述べてきた。 この僕の主張に対して、非正規雇…

ブラック企業を国家権力の介入によって規制することには違和感がある件

ブラック企業問題に関する言説で国は積極的に関与して問題企業を規制せよというものがある。 既存の労働基準法やその他の労働法に加えて「ブラック企業規制法」的な法律が必要だという論もある。 これらの言説は一見正しいようにみえる。働く人たちを酷使し…

解雇規制について考えてみる件〈再掲〉

僕は解雇規制の緩和論者に近い考えを持っている。 ただし、労働市場の流動化とセーフティネットの拡充が前提となる。 正社員を必要以上に保護する必要はないし、非正規雇用でも安定した生活を営める社会を目指すべきだと思う。 初出 2014/6/26 以前から解雇…

フリーターを続けることはどこに問題があるのか改めて考えてみる件

僕はフリーターが正社員になることによって雇用問題が解決するとは思っていない。 フリーターという働き方を認め、正社員との「身分差」をなくすことが現実的な対処法だと思っている。 初出 2014/6/15 僕は今はれっきとした中高年フリーターである。 若年フ…