希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

生きるということ

借金をすることは悪でも罪でもないという件

世間では借金をするという行為自体を忌み嫌う風潮がある。 例えば有名人が借金をしていて、しかも返済が滞っていることがバレればものすごいバッシングを受ける。ワイドショー番組では頭の悪そうなレポーターに根掘り葉掘り詮索されたりする。その有名人が自…

「未熟者」だからこそ何かを成し遂げることができるという件

僕が社会保険労務士事務所を開業したのは31歳のときだった。 独立することを反対する人たちが沢山いた。 「収入が安定しないしリスクが大きい」という理由と「まだ若すぎる」という理由が主なものだった。特に後者の若すぎるという理由がどうにも僕には解せ…

忙しさを自慢する奴は大したことない人間だという件

僕が公務員をしているとき、社会保険労務士事務所を営んでいるときに僕の周囲には「忙しい~」と年がら年中言っている人たちがいた。 公務員時代に出会った忙しい自慢をしている人たちは勝手にしなくてもいいような仕事を次から次へと作り、100時間を超える…

「安定」よりも「安心」が大切である件〈再掲〉

僕は安定を志向することを否定はしない。 しかし、安定なんて幻想に過ぎないんじゃないかと常に思っている。 安定ばかりを追い求めていると、大切な何かを失うのではないか。 初出 2016/4/5 大抵の人たちは安定した生活を望んでいる。 また、大抵の人たちは…

僕はひきこもり体質である件

僕は短期間ではあるが何度かひきこもり生活を送ったことがある。その原因は不登校であったり、働くことに疲れてうつになったことである。 運が良いことに僕のひきこもりはこじらせることなく済んでいる。ある一定の期間をひきこもっていると「このままではい…

たとえ「偽善」であっても善い行いをすることは何もしないよりもずっとましである件

ある人が善行をした際に必ずと言っていいほどそれは偽善だ、なんてことを言いだす輩がいる。 大金持ちが多額の寄付をしたり、弱者救済の基金なんかを立ち上げたりすると「売名行為だ」とか「善人ぶりやがって」などといった批判を訳知り顔でなす残念な人たち…

凡人は野垂れ死ぬしかない、という暴論は絶対に許せない件

先日ある(自称)識者が出演している動画を見ていた。「働き方」や労働問題に関するテーマだった。 僕はこの識者のツイッターをフォローしていてブログも更新するたびに読んでいた。件の動画を見るまでは僕はこの識者に好意的であった。 しかし、動画の最後…

いくら努力してもその努力はほとんど報われない件

この国ではやたらと努力を尊ぶ風潮がある。 何かあると「努力しろ」だの「努力不足」だのといって責め立てる。 「努力教」という宗教に芯まで浸かっているかのようだ。 何かを成し遂げるためには成功にまで至るプロセスが大事である。やるべきことを考え、そ…

自分に対して甘くなったらちょっとだけ寛容になれるという件

自分に厳しい人たちを見るとすごいなぁ、大変だなぁ、とつくづく思う。 有名なアスリートやアーティストはおしなべて厳しい自己管理をしているし、自分に対して厳しい。 世に出回っている自己啓発ものには自己管理の徹底や自分を律することが肝要だと説くも…

人との「違い」や「差異」にこだわりすぎるのはどうかと思う件

当たり前の話だが人それぞれに個性があり違いがある。 この社会では以前からずっと「個」の時代が来たと言われている。 また、多様化・多元化した社会にならないといけないとも言われている。 他者との差別化や差異化等の掛け声は聞こえはいいが色々と問題を…

ダメ社員=ダメ人間ではない件〈再掲〉

サラリーマンにとってダメ社員のレッテルを貼られることはとてもつらいことである。人としての価値を貶められるように感じることもある。 しかし、ある会社・組織での評価なんて所詮はローカルなものに過ぎないのだ。会社ごときに人としての価値なんか決める…

「落ちこぼれる」ことを何とも思わなければ楽に生きていける件

僕たちは学校でも会社でも競争を強いられてきた。 落ちこぼれたら後はないぞ、と強迫され続けてきた。 レールから外れて落ちこぼれても何てことはない、と開き直れた者が実は一番強いのである。 初出 2016/3/15 僕たちは「落ちこぼれ」になることを極度に嫌…

世の中や人生をナメた生き方は楽しくて面白い件

僕にとって最も大切なものは「自由」である。 完全なる自由など幻想にすぎず、そんなものは存在しないとは分かっている。 自由には責任が伴う。 人は世間のしがらみからは逃れられない。 自由を殊更に強調し、自由な生き方を追求するのは無責任である。 ちょ…

生活困窮者に「仕事を選ばずに働け」「早く自立しろ」と強いるのは暴力であるという件

僕は自立のための就労支援は必要であり、その理念は正しいと思っている。働ける人は働いた方がよい。 問題はそのやり方である。 生活保護の打ち切りを重視するあまりに劣悪な労働条件や意に反した仕事でも無理に働かせることはあってはならない。 そもそも生…

困っている人を見かけたらちょっと手助けするをすることが当たり前になればいいという件〈再掲〉

僕たちは困っている人を見れば無下にすることはできない。大抵の人は自分ができる手助けをするだろう。この助け合いの精神がなくならない限り、この世に絶望することはない。 初出 2016/3/1 人は太古の昔から助け合って生きてきた。 狩猟をメインとしたとき…

僕は「不届き者」であり続けたい件

僕は今のこの世の中の様々な物事に怒りを感じたり違和感を覚えることが多い。だからこのブログを書き続けている。 僕が常に心がけているのは安易に多数派に与しないことである。常識や良識を妄信しないことである。この姿勢をとり続けていくと、必然的に「反…

「みんな」と同じような生き方なんてしなくてもよい件〈再掲〉

僕は事あるごとに「みんな」を持ち出してくる人たちが嫌いだ。 この同調圧力を正当化する「みんな」という言葉が死語になる日が来ることを切に願っている。 初出 2016/2/25 20代の後半から30代の頃、やたらと結婚を勧められた経験がある。ありがたいことに見…

「即戦力」幻想に惑わされてはならないという件

昨今は新卒者の採用においても「即戦力」を求める傾向にある。この場合の即戦力は会社の教育・研修を最小限に止めて、短期間で現場の戦力にするという意である。 大学や高校でも会社側のこの利己的な要望に応えようとあれこれ対策を講じている。 グローバル…

「我慢」なんて全然美徳ではない件〈再掲〉

人は生きていくうえである程度の我慢は必要である。 しかし、我慢することを必要以上に神聖視したり絶対視すると様々な問題が起きる。人としての尊厳が損なわれる場合もある。 初出 2016/2/12 僕たちは幼少時から我慢することを我慢の大切さを教え込まれる。…

人に多少の迷惑をかけても生き延びることが大切だという件

僕たちは幼少時から他人に迷惑をかけてはいけないと刷り込まれる。 人に迷惑をかけることを恐れ、人から迷惑を被ることもまた恐れるようになる。迷惑をかけない生き方が「自立」だと思い込んでいる。 高齢者や障碍者の介助の現場でも、自殺においても「他人…

内面や私生活に介入されたくない件

僕たちはどのような思想や信条を持とうとも自由である。たとえそれらが現体制の破壊を企図するものであっても内面で留まり表立っての行動に出ない限り自由を侵されることはない。また自分の私生活を他者にとやかく言われる筋合いもない。 こんなことを書くと…

家柄や生まれによって生き方が決まるのは不条理である件〈再掲〉

相変わらずこの国では「家柄」に対する幻想がある。 ある人の能力や人格に家柄は関係ない。 家柄に対する幻想がなくならない限り、世襲もなくならない。 初出 2016/2/4 僕は貧困問題に多大な関心がある。行き過ぎた格差についてはこれを是非とも失くすべきだ…

「完全」や「健康」ばかりを求められる社会はおかしいという件

僕たちは不完全な存在である。 だからこそ完全な存在である「神」という概念を創りだし、宗教を生み出したのだ。 自分が不完全な存在であることを知り、それを超越しようとして様々な知的活動を営々と続けてきたのである。 しかしながら、僕たちは実生活にお…

「いいかげん」で「適当」なことは良いことだという件〈再掲〉

僕は「ゆるく」ものごとを考え、生きていきたいと思っている。 そのために「いいかげん」で「適当」である自分を肯定している。 必死になって完璧さを追求しても、それが楽しい人生につながるとは思えない。 初出 2016/2/1 生真面目な人、完璧主義者といった…

誰もが幸せに暮らせるユートピアなんて存在しない件

社会の変動の影響を最も受けるのは庶民である。 戦争のときには兵隊として戦場で使い捨てにされ、不景気のときはその影響をモロに被り生活が苦しくなる。時代を遡れば、飢饉となれば飢餓状態に陥り餓死者も多く出た。 一方、どのような社会状況下でもしたた…

この社会では「自己肯定感」が徐々に奪われていくという件

この世知辛い世の中で生きていくためには自己肯定感を持ち続けることが大切になってくる。 自分はこの世に存在していてもいいんだ、と思えれば大概のことは克服できる。 僕がこれまでに何とか生き延びることが出来てきたのは自己肯定感を失うことがなかった…

「ゆるい」ネットワークを創り、大切にしたい件〈再掲〉

ガチガチに縛られる組織にずっと属して働き続けるのは辛いものがある。 かといって人はひとりでは生きていけない。 ならば、水平的な、各人が対等なネットワークを創って働き、生きていく方法が最適である。 初出 2016/1/28 人はひとりでは生きていけない。 …

「人生設計」って本当に必要なのかという件

生きていくうえで計画性が必要だとさも常識のように言われている。 確かに行き当たりばったりで計画性がない行動を続けていると「不安定」な人生になってしまう。多くの人たちが「安定」に価値を見出しているこの社会では安定に資するような人生設計が必要不…

無理してまでも「頑張る」ことなんてない件

僕たちは程度の差こそあれ頑張って生きている。 一見怠惰に過ごしているように見えている人でも、その人なりに頑張っているのだ。 この社会では「頑張る」ことがさも当然という風潮がある。もし何らかの理由で頑張っていない人を見つけるとその人に対して「…

「物乞い」をしている人たちを殆ど見かけなくなった件

僕は歴史に興味がありその関係の本をよく読んでいる。特に被差別民、遍歴・漂泊していた人々に関心が深く、「非人」等について書かれた著書を好んでいる。 そこで時々ふと思うのだけれども、最近街中に物乞いをしている人がいなくなったことが妙に気になるの…

「逃げ道」を用意しておくことは絶対に必要である件

人生において克服が困難な出来事に遭遇することがある。仕事に行き詰ったり、愛する者を失ったりすると生きていくことが辛く感じることがある。 壁にぶち当たったときには、その壁を打ち壊し正面突破の方法で克服することが賞賛される。 現に困難にぶつかっ…

「素直」なことは決して美徳ではない件〈再掲〉

僕は本質的には素直な人間ではない。天邪鬼のひねくれ者である。 ただし、雇われて働くうえで、勤め先では「素直」さを装うようにしている。その方が何かとうまくいくからである。世の多くの人は素直な人を好む。そこが僕は気にくわない。 初出 2016/1/7 人…

「ものわかりがよい」ことは決して良いことではないという件

僕たちは常に相手を慮って「ものわかり良く」対処することが求められている。 自分の正しさや権利を主張することが憚られるケースが多々ある。正しさや道理が「互いにそこそこ納得する」という空気によってないがしろにされるのだ。 相手を慮って、空気を壊…

カネを多く稼いでも成功者であるとは限らない件〈再掲〉

少しでもカネを多く稼げるようになりたい、と大抵の人はそう思う。 カネだけがすべてじゃないとはいえやはり世の中はカネ次第であると多くの人は思っている。 でも、カネを稼ぐ人が偉いという風潮にも抗いたくなる。 初出 2015/12/25 資本主義体制下の社会で…

ビンボー人は「敗者」ではないという件

カネ万能のこの世の中でビンボーであるということはかなりのハンディとなる。「カネがすべてではない」なんて言いぐさは所詮は綺麗ごとに過ぎない。資本主義体制の社会ではカネを多く稼げる者、カネを沢山持っている者が勝者であり、カネを人より多く稼ぐこ…

会社を辞めることなんて大したことではないという件

サラリーマンは気楽な稼業だと、昔に植木等が主演した映画では描かれていた。昔は昔で勤め人の苦労はあったと思うが、今ほど被雇用者が多くない時代にはサラリーマンは憧れだったのかもしれない。宮使い、月給取りとも言われ、サラリーマンは「安定」してい…

自己犠牲を厭わない人は他者の命を軽んじるという件

最初はちょっと「大きな」話をしてみよう。 絶対的な正義を信じる人、特定の思想に殉じる人たちがいかに恐ろしいかということを。 スターリン、ポル・ポト、毛沢東といった独裁者はおびただしい人たちを殺戮した。彼らに共通しているのは、その殺戮が「正義…

孤独を恐れず、孤独と向き合っていきたいという件

僕はひとりで行動することを好んでいる。 何人かで集まってワイワイするのも好きだが基本は単独行動である。 ひとりで喫茶店に入り、タバコを吹かしながら読書しているときが至福の時間である。 今の学生は「ぼっち」になることを忌避していると聞いたことが…

ただひたすらに、ゆるく働き、ゆるく生きていきたい件

一旦会社や組織に属すると、自分の私生活を差し置いても会社に尽くすという働き方が「善」とされてきた。今もこの考え方は随所に生きている。 仕事を最優先する生き方が真っ当であり、普通であるとの考え方も未だにこの社会に根付いている。 僕もかつては仕…

「やる気」ばかりを重視するのはおぞましいという件

僕はやる気を見せることが嫌いである。僕の取るに足らない美意識であるが、涼しげな顔をして問題をクリアすることがスマートだと思っている。 この美意識は僕が幼少時から抱いているものであって、人前で勉強を決してしなかったし、働き始めてからも意欲やや…

「成功体験」よりも「失敗体験」の方が大切だという件

自己啓発系の著書やセミナーでよく語られているのが、「成功体験」を持つことの大切さである。小さな成功体験を積み重ねることによって、自分に自信が持てて、成長し仕事の成果が上がるということだ。 この考え方は概ね正しいように思われる。 小さくても、…

僕は昔「お家再興」という時代錯誤な考えにとらわれていたという件

僕は今でこそ怠け者のダメ人間であるが、40歳になる頃までは仕事に情熱を傾けていた。 社会的に成功して経済的に豊かになりたい、地位や名声を得たいと本気で考えていたのだ。 そして心の奥底では没落した我が家の家名を上げたいとの思いがあったことは否め…

「寄らば大樹の陰」という生き方はつまらない件〈再掲〉

僕は安定なんて幻想だと思っている。 強い者に庇護された生き方なんてクソくらえだと思っている。 ゆえに生きづらさを抱えながら生きている。 初出 2015/12/7 「寄らば大樹の陰」。 僕が最も嫌いな故事成語である。 「強いものには巻かれろ」と同じくらいに…

人は「承認」されると喜びを感じるけれど、そこには落とし穴があるという件

人は誰でも承認欲求がある。 他者に認められると喜びを感じ、やりがいや生きがいが生まれてくる。 自分がなした仕事が会社や上司、同僚に認められることは何物にも変えがたいものである。仕事以外でも、勉強にしても地域活動にしても他者から認められるとや…

「国に頼るな」というもっともらしい言説には注意せよ、という件〈再掲〉

近代以降の社会では人は自立した個人として生きるのが善とされてきた。 このことを突き詰めると過剰な自己責任論となる。 自己責任で片付けた方が国家にとっては好都合となる。 初出 2015/12/2 自己啓発モノの定番として、「国に頼るな」「会社に頼るな」的…

現実を見ることは辛いけれども現実から目を背けてはならない件

現実を直視することはなかなかに辛いことである。 僕たちは理想と現実のギャップに直面し、折り合いをつけながら何とか生きている。 僕はこのブログで何度も言及しているが、世のサラリーマンは自身が「労働者」であるという現実から逃避しているのも、その…

僕は学歴主義者かも、と時々思う件

僕は能力主義者であって学歴至上主義者ではない、というのが僕の立ち位置である。ただ、能力主義を突き詰めていくと学歴主義者に近づいてくる。 僕は生まれや家柄で社会的な地位が決まるような社会を嫌悪している。問題が多々あるとはいえメリトクラシー(業…

自分のことを自慢する奴にロクな奴はいない件〈再掲〉

人は自分の自慢話をしたがるものだ。これは仕方のないことである。 しかし他人の自慢話ほど鬱陶しいものはない。 自慢話は誰からも歓迎されない、ということを覚えておかなければならない。 初出 2015/11/18 僕だけに限らず多くの人たちは他人の自慢話に辟易…

自律性を強く意識しないと、周囲の空気に流されるという件

僕たちは周囲の雰囲気や「空気」についつい流されてしまう。自分の思っていることを素直に口に出すことや自分の思いのままに行動を起こすことは難しい。周囲との軋轢を避け、周囲と調和するような言動をしがちとなる。 自分の思うがままに行動すれば「わがま…

「レール社会」から外れても生きていける社会を切望する件〈再掲〉

こうあるべきだ、という生き方を決められた社会は息苦しいし面白くない。 世間の常識らしきものに縛られることはない。 アウトサイダー的に生きている人たちが活き活きと過ごせる社会が健全である。 初出 2015/10/29 この国は未だに強固な「レール社会」であ…