希望の舎―キボウノイエ―

漂泊を続ける民が綴るブログ。ちょっとナナメからの視点で語ります。これからの働き方・中世史・昭和前期の軍の組織論・労働問題・貧困問題・教育問題などに興味があるので、それらの話題が中心になります。

歴史に関連したことについて考えてみる

おカネは汚いものなのかという件〈改題・再掲〉

カネはモノやサービスとの交換手段に過ぎない。 カネ自体に価値があるわけではない。しかし、僕たちはカネを稼ぐことにあくせくしている。 カネというものが本来有する性質をよくよく考えることも必要である。 初出 2014/9/30 資本主義体制の現下の社会では…

かつて公家が没落し、武士が政権を奪取したのはなぜかという件

3年前の大河ドラマは「平清盛」であった。 低視聴率ばかりが話題となってしまったが、内容は重厚で見応えのあるものだったと僕は思っている。 一般に武士の世の中を作ったのは源頼朝だと思われているが、その先鞭をつけたのが平清盛である。清盛はドラマ等で…

悪いことをしてもバチは当たらない件〈再掲〉

世の中には巨悪が眠っている。 悪いことをしたらバチが当たるなんて迷信に過ぎない。 でも僕たちは悪いことをすればバチが当たるのではないかと恐れる。 人の持つ「悪」の部分を抑制する効果はあるのかもしれない。 初出 2014/9/6 悪いことをすればバチがあ…

「狂気」という病について考えてみる件ー其の弐ー(再掲)

精神の病は誰でも罹る可能性がある病気である。 しかし、精神病は多くの人たちによって忌避されている。 偏見や差別も根強く残っている。 「狂気」はすべての人の心に宿っているのに。 初出 2014/8/26 精神疾患は脳のはたらきの不具合によって引き起こされる…

組織のトップはバカの方がよいという件

江戸時代には「主君押込め」という思想があった。 藩のためにはならない主君を家臣団が結束して隠居に追いやることを正当化した理論である。 徳川幕藩体制下の各藩では藩主が独裁体制を敷いていることが稀であり、大半は家老を中心とした合議制によって藩の…

肩書や役職名で呼ぶのはこの国では正しいという件

僕が今勤めている職場では上司を~さん付けで呼ぶことになっている。肩書や役職名で呼ばないようにしている職場も少なくない。 欧米諸国ではファーストネームで呼んでいるようだが、まだそこまでには至っていない。ただ、欧米諸国でも公私の区別はしていて、…

「お金は汚いもの」と「カネを儲けることは正しい」にあるジレンマについて考えた件

資本主義体制の現下の社会ではカネ儲けに成功した者が勝者となる。何らかの経済活動で富を蓄積した者が称賛されて然るべきである。 つまり、この社会ではカネ儲けは正しい行為なのである。 カネ儲けに成功するということは、その人の能力の証となるのである…

悪いことをしてもバチはあたらない件

悪いことをすればバチがあたると親や教師から言われた人は多いと思う。 社会のルールを守って、道徳的・倫理的に善い行いをすれば他者からあるいは社会から認められて良い人生を送れると繰り返し刷り込まれてきた。 そして悪いことをすれば必ず報いがあり、…

「狂気」という病について考えてみる件―其の弐―

精神疾患は脳のはたらきの不具合によって引き起こされる。数ある病気のうちの一つに過ぎない。このように考えられるようになったのは遠い昔の話ではない。 精神の病に罹った人たちには時として常人離れした言動が見られるので、「まともな人」たちは畏怖した…

この国に「独裁者」は馴染まない件〈再掲〉

この国の現在の閉塞した状況を打破するために強いリーダーが求められている。この風潮や空気には危うさを感じる。 初出 2014/2/20 「独裁者」といえば誰を思い浮かべるだろうか。 ヒトラー、スターリン、最近では北朝鮮の金日成・成日・正恩一族だろうか。 …

差別について考えてみる件―其の四―

人が人を差別するときにその根拠となる要素は様々である。 職業であり、性別であり、学歴であり、家柄であり、国籍であり、というように何らかの差異を見つけて、勝手に「あるべき基準」を決めつけてそこから逸れた人たちを差別するのだ。 このエントリーで…

勤勉が美徳という価値観は絶対的に正しいのかという件〈再掲〉

多くの日本人が自分たちは勤勉であり、それが正しいことだと思い込んでいる。勤勉が褒め言葉だとは限らない。クソ真面目に、勤勉に生きることで失うものも多くあると思う。 初出 2014/2/4 日本人は勤勉だという言説が広く流布されている。 明治維新後に急速…

差別について考えてみる件―其の参―

歴史上最も古い職業は芸能民と遊女と占い師だといわれている。これらの職業はシャーマニズムとアニミズムに源流がある。太古の昔の人たちは芸能の民や遊女に畏敬の念を抱いていた。普通の人たちからすると、神懸り的なものに見えたからだ。 そして、国家体制…

「差別」について考えてみる件―其の弐―

以前にも差別について言及したが、モヤモヤした気持ちが拭えなかった。差別という大きなテーマを漠然と取り扱うには僕はあまりにも非力なのだ。 でも差別について語りたい欲求がある。 そこで今回は僕の知り得る限りにおいて、主に社会システムがどのように…

庶民にとってはいつの時代も厳しいものであるという件

社会の変動の影響を最も受けるのは庶民である。 戦争のときには兵隊として戦場で使い捨てにされ、不景気のときはその影響をモロに被り生活が苦しくなる。時代を遡れば、飢饉となれば飢餓状態に陥り餓死者も多く出た。 一方、どのような社会状況下でもしたた…

「差別」について考えてみる件

役所や公的施設等の「差別のない社会を」という類の垂れ幕がかかっているのをよく見かける。 大抵の自治体は差別撲滅をスローガンに掲げていることが多い。特に地域内に被差別部落が存在する自治体では、大々的にこの手のスローガンを掲げる傾向にある。 「…

日本に「独裁者」は馴染まないという件

「独裁者」といえば誰を思い浮かべるだろうか。 ヒトラー、スターリン、最近では北朝鮮の金日成・成日・正恩一族だろうか。 現在の世界でも独裁者は存在する。圧政を敷いている者もあれば、貧困層に絶大な人気を得ている者もいる。日本では独裁者と言うと負…

勤勉が美徳という価値観は絶対的に正しいのかという件

日本人は勤勉だという言説が広く流布されている。 明治維新後に急速に近代国家になったのも、敗戦後の復興から高度経済成長を経て経済大国になったのも、国民が勤勉だったからだという。 この言説は概ね正しい。 働き蜂とかワーカーホリックと欧米諸国から揶…

エリートの養成は必要なのかという件

近年議論されている教育改革について気になることがある。 それは成績が良い学生をいかにして伸ばすかの議論が中心で、いわゆる普通の学生や成績が芳しくない学生に対してのフォロー体制についての議論がなおざりにされがちなことだ。 特に財界は早期のエリ…

源頼朝が平家に勝利したのは、日本史上最大の奇跡だという件

源氏と平氏との戦いを題材にしたドラマや映画、小説は数多い。特に大河ドラマをはじめとするドラマでは源義経を主役に据えたものが多く、源平の戦いを壮麗に描いている。しかし、あくまで源氏の棟梁は頼朝であり、彼がいなければ源氏の勝利はなかっただろう…

何故、武士が政権を奪取できたのか、貴族が没落したのかという件

昨年の大河ドラマは「平清盛」であった。 低視聴率ばかりが話題となってしまったが、内容は重厚で見応えのあるものだったと僕は思っている。 一般に武士の世の中を作ったのは源頼朝だと思われているが、その先鞭をつけたのが平清盛である。清盛はドラマ等で…